エルヴィンは壁外 . 私は壁内を眺めている
少し離れた所には
ガシガシと登ってきた巨人化したライナー …
いや鎧の巨人 。
気づいた素振りをしたくせには
ふい とまた目線を逸らした
また少しすれば落雷 .
エレンの巨人化か 、 なんてすぐに納得がいく
私は巨人化したエレンを追いかける
鎧の巨人の背中を見ながら
口からそう零した
今からするのは再確認
行ってきますなんて言わない
帰ってくる保証など無いのだから
けど命令を下されたからには
戻らないなんて言う選択肢は
最初から無いんだ
私が壁上に残った理由は
私情もあった
今離れたらプツリと生命線が
切れてしまいそうな程に
彼への信頼は心配へと変わっていた
立体機動でハンジの元へ近づく
予想外の返答に私は
「 正気なの ? 」とまで言い詰めてしまった
そう言ってハンジ班 、 リヴァイ班の兵士は
ライナーの項に次々と雷槍を撃ち込んだ
その場面を眺めていた一瞬 。
らしくない事を思ってしまう
退路の確保なんて言いながら
帰る事のできるほ確信なんて一切ない
騙すならまずは見方から
嘘をついても切り替えさせないと
アイツらは直ぐに死んでしまう
♡×40NEXT
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。