このまま、ずっと
ただ、私は____
精一杯口角を上げて微笑んだ。
お兄さんは、其れに応えるように呪いを吐く
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荼毘 side
____ドサッ
重っ苦しい音を立てて、汚い床に買い物袋が落ちる。
無表情を貫いてる気味の悪い女
奴がヒーロー科生徒の"泡沫 あなた"だとは、言われるまで気付かなかった。
体育祭に出ていた時とは様変わりした容姿
授業中に抜け出してきたのか、服装は雄英の制服のままだった。
青緑に濁った奴の目が、大きく揺れていた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
違う。
多分、何かが違う。
この言葉は『嘘』じゃなくて、''本心''でもない。
結局 夢とはこういうことだ。
叶えてしまえば別にどうってこともなかった…
特別とも、「生きやすい」とも思えない曖昧な境界線
私に居場所なんてないのだろうか。
『嘘』でもなくて、''本心''でもない。
上っ面だけの私は 生きてる意味さえ解らなかった。
初めて「認められた」と思えたこの瞬間に
ようやく、生きてる心地を感じた気がした。
次はこちら!ですっ!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。