第40話

37 限界の予兆 吸血鬼公爵との対面
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2026/01/29 12:06 更新
琉星side

ーオブスキュアリ寮ー
シュンッ
皇琉星
皇琉星
よっと…オブスキュアリに
来るのも久しぶりだな
恭弥から逃げた俺は要件のある
オブスキュアリに転移した

焦ってしまったせいか思ったより座標がズレ、
寮内ではなく外の庭園に立っていた
観月累
観月累
あれ?リューちゃんじゃん!
まだ店はやってないよ〜
皇琉星
皇琉星
いや、今日は飲みに来た訳じゃないんだ
観月累
観月累
あ〜もしかしてエドさんに
会いに来てたりする感じ?
皇琉星
皇琉星
え、そうだけど…
エドが何か言った?
観月累
観月累
言ってたよ〜「植物園に弱ってる来訪者が
やってきたら保護してあげて」ってね
皇琉星
皇琉星
弱ってる来訪者って…(苦笑)
観月累
観月累
まぁ、うちの首領、いつも通りベットで
ゴロゴロしてると思うから
観月累
観月累
好きにやっちゃって⭐︎
皇琉星
皇琉星
ん、…あ、そういえば今日から人狼くん
来るけど受け入れの準備終わってる?
観月累
観月累
うちは部屋も有り余ってるし大丈夫だよ
そのわんこくんが悪さしない限りね
皇琉星
皇琉星
大分、世間を知らない
感じだったからファイト
皇琉星
皇琉星
あ、あと特待生来るよ
観月累
観月累
え!まじ?それはバイブス上がる〜!⭐︎
皇琉星
皇琉星
気になってたもんな(苦笑)
観月累
観月累
もち!楽しみだな〜
皇琉星
皇琉星
それじゃあ、エドんとこ行ってくる
観月累
観月累
いってらっしゃーい⭐︎
ガチャ
皇琉星
皇琉星
エド…って、いないのか?
エドの部屋まで行ったはいいものの部屋は
もぬけのからだった。

おかしいな…いつもなら必ずいるはずだけど




フワッ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
やぁ、ちゃんと来たんだね
皇琉星
皇琉星
バックハグとかするなよ…
こういう時だけカッコつけてるよな
エドワード・ハート
エドワード・ハート
別にいいじゃないか
エドワード・ハート
エドワード・ハート
それより体調はどうなの?
皇琉星
皇琉星
…そこまで悪くなってないから、薬だけ)
エドワード・ハート
エドワード・ハート
)俺の気配にも気付かなかったのに、
悪くないって言えるのかい?
皇琉星
皇琉星
本当、嫌なことを言うなぁ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
そんな顔しないでよ。俺は君を
気に入ってるから言ってるんだよ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
態々、ここに来たってことは
自分でもよく分かってるはずだ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
一度、休んだ方がいいってことをね
皇琉星
皇琉星
今が一番大事なんだよ…あと少しで星羅の呪いを解呪する為のピースが揃う
皇琉星
皇琉星
もう、誰かの苦しむ顔を見たくないんだ
そう、これは恭弥の為で…
エドワード・ハート
エドワード・ハート
それは「彼」のことを
引きずっての発言かい?
皇琉星
皇琉星
エドの図星な発言に思わず顔を顰める
エドワード・ハート
エドワード・ハート
今の君の呪いは、累くんの呪いとは
違って周りに被害がない分、日に日に君を蝕んでいくものだとは説明しただろ?
エドワード・ハート
エドワード・ハート
いつ首輪をつけられても
おかしくないんだよ
皇琉星
皇琉星
それでも…
皇琉星
皇琉星
それでも、俺は俺の自由の為に
今は休む訳には行かないんだ
例え、その結果として首輪を
嵌められることになったとしても
エドワード・ハート
エドワード・ハート
…分かったよ。
エドワード・ハート
エドワード・ハート
君に首輪は似合わないからね。…もし、
危なくなったら俺の眷属にしてあげる
皇琉星
皇琉星
財閥の当主で陰陽師の末裔の俺に
これ以上、属性を追加しないでくれよ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
無理強いをしないだけ、
俺は十分優しいと思うけどね
皇琉星
皇琉星
はいはい…ッッ、フラッ
思ったよりすんなり目的が達成できそうで
安心したからか倒れかけてしまった
ガシッ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
少し、ここで休んでいったらどうだい?
皇琉星
皇琉星
いんや、大丈夫。薬だけ頂戴
エドワード・ハート
エドワード・ハート
はいはい…ここで1つ飲んでいくといいよ
パキッ
皇琉星
皇琉星
ん。ゴクッ…
皇琉星
皇琉星
あ、…?
普段、薬を飲んでも副作用はないはずなのに
睡魔に襲われ、意識が遠くなっていく。

もう既に体は言うことを聞かなくなっていた
皇琉星
皇琉星
…チッ、…やりやがった…な…エド
エドワード・ハート
エドワード・ハート
人聞きが悪いなぁ。俺は善意を持って
やってるんだよ。まだ処置をしないに
しても一度、休んだ方がいいからね
エドワード・ハート
エドワード・ハート
老いぼれの言うことは
聞いておいた方がいいよ
皮肉な程に笑顔なエドの顔を最後に
俺の意識は深くに沈んでいった
特待生side
気づいたらモービー先生はいなくなっていたので
ライカくんとオブスキュアリに行き、累さんに遭遇した

累さんに事情を説明するとなんだか苦笑いされたけど…

これからオブスキュアリの寮長に合わせてくれるらしい
観月累
観月累
ここが、うちの頭領の部屋。
多分この時間なら起きてると思うけど...
累さんはノックもせずに扉を開けると、
寮長室の中へと入っていく。
ライカ・コルト
ライカ・コルト
おい、俺らも行くぞ
特待生
特待生
あ、ライカくん、待ってください!
ライカ・コルト
ライカ・コルト
は?なんだよ
特待生
特待生
部屋の持ち主が良いって言うまでは、
勝手に入らないで待った方が良いですよ
ライカ・コルト
ライカ・コルト
だって、あいつは入ってったじゃん。
なんで俺は駄目なんだよ!
特待生
特待生
そ、それは…
観月累
観月累
もしもーし、お客さんだよ〜?
げ、なんで服着てないの!?
ライカくんをなだめる言葉を探していると、
部屋の中から、累さんの悲痛な声が聞こえてきた。
観月累
観月累
制服どこやった?あ〜〜〜もう!!こんな風に置いといたら皺になるっしょ!?
観月累
観月累
うわ、このペットボトルなに入ってんの⁉︎
も~手袋びしょびしょになっちゃったし!
観月累
観月累
てか、これ絶対エドさんのじゃない
よね!?どっから持ってきたの!?
観月累
観月累
あ!これなんて腐っちゃってんじゃん!
ゴミはちゃんと捨ててって言ってるのに‼︎
特待生
特待生
(な、なんだか、大変そう.....)
ライカ・コルト
ライカ・コルト
おい金髪!早くしろよ!
観月累
観月累
あ、忘れてた!2人とも中入っちゃって!
ライカ・コルト
ライカ・コルト
お前、これでもういいんだろ
特待生
特待生
は、はい...!失礼します...
先に部屋へと入っていったライカくんの
背後から、そっと中を覗き込む。そこにはーー
エドワード・ハート
エドワード・ハート
ようこそ、魑魅魍魎の館へ
特待生
特待生
…!
妖しげな色気を漂わせた男が、
柔らかな微笑みを浮かべながら
豪奢な装飾の椅子に鎮座していた。
特待生
特待生
(この人が、寮長の....)
観月累
観月累
ちょっとエドさん何カッコつけてんの?そのお尻の下にある服早く渡してくんない?
エドワード・ハート
エドワード・ハート
えー、良いじゃない、格好つけたって
来客なんて久しぶりのことなんだしさ
寮長は残念そうに眉を下げると、
自分の腰と背もたれの隙間から
汚れた服のようなものを引っ張り出す。
エドワード・ハート
エドワード・ハート
ああ、こんなところにあったのか。
累くん、これも洗っておいてよ
観月累
観月累
あ〜〜〜伸びちゃってるし〜〜〜....
これアイロンがけでなんとかなるかな…
特待生
特待生
(なんか、思ってた感じと、違う....?)
ライカ・コルト
ライカ・コルト
おい。おまえが世界最強の吸血鬼か
エドワード・ハート
エドワード・ハート
うん、そうだよ
ライカ・コルト
ライカ・コルト
ライカ・コルト
ライカ・コルト
...俺はライカ・コルト。
この寮に今日から入ることになったから
ライカ・コルト
ライカ・コルト
よろしく
唐突に挨拶を済ませたライカくんの横に並び、
私も慌てて、姿勢を正した。
特待生
特待生
わ、私は特待生といいます!
特待生
特待生
今日からしばらくの間、ライカくんの
サポートをしながらーー
エドワード・ハート
エドワード・ハート
累くん。この子たち、まさか新人さん?
観月累
観月累
そうそう!ずっと俺ら2人きりだったし、急に賑やかになるね〜〜〜★
エドワード・ハート
エドワード・ハート
えー、やだなぁ......俺、今の生活
変える気ないからね?
エドワード・ハート
エドワード・ハート
そういうわけで、後は累くんに任せたよ。
よっこらしょ......
寮長はあからさまにうんざりしながら、
ゆっくりと椅子から立ち上がる。
観月累
観月累
ちょ~い〜エドさん!俺ちゃんってば、ただでさえやること多いの知ってるっしょ⁉︎
観月累
観月累
なんなら、さっきまで
自分から動いてたじゃん!
観月累
観月累
少しは手伝ってくれても良くな~い!?
エドワード・ハート
エドワード・ハート
ふわぁ.....無理だよ。さっきので
もう疲れた。それにこの時間は俺、
すっごく眠いんだ
エドワード・ハート
エドワード・ハート
話の続きは、日が落ちてからに
してくれるかい?
観月累
観月累
ま、待って待って!せめて
特待生ちゃんに挨拶くらいして!?
ベッドへ向かおうとする寮長の腕を、
累さんが掴んだ瞬間一ー
エドワード・ハート
エドワード・ハート
観月累
観月累
あ!
寮長の腕がもげ、辺り一面に血が噴き出した。
特待生
特待生
ええええっ!?

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