詩音はピースサインをこちらに見せてニコリと笑顔を見せた
一瞬表情に歪みが見えたような…
2時間いっぱい歌った
たくさん、たくさん
正直、まだ、あの好き。が脳から離れない
でも、親友としてなら詩音との関係続けたいな
少し2人で気まずい空気の中道を歩き、別れ道まで来た
こうして2人は別々の道に向かった
うん…別の…道に…
そんな感じに落ち込んでいた…
自分の中でのトラウマに対する答えを早く出さなくちゃいけないことへの焦燥感
そして、漠然とした不安
これからどうなってしまうのだろうか…
逃げようと、身体が動いてしまった
それなのに…
僕が答えを言う前に遮られてしまった
その言葉を聞いて、手を離してしまった
離れていく背中を呼び止める
もう……
大切な物を
失いたくないから
恋…
あなたは僕の人生を、変えた。
紛れもなく。
つまらない人生に光をくれた
闇夜に昇った私の明星
あんなに輝いているよ
でも今は…
極夜に飲み込まれている
恋…恋…
手が離れたとき、少し…
ううん、だいぶ、ものすごく寂しかった
私と、先輩の物語は終章のようだよ
でもどうして?
こんなに…胸が痛いのは
きっと…私が想い描く、
私が今までに作ってきた物語達とは違う
「綺麗」なエンディングは迎えられないからだ
比較的私は他の人より
厭世的な思考に陥りやすい
そんなときに物語にして
叫ぶんだ。感情を
でも…でも…今は言葉で言い表せない
どんな表現も
どんなストーリーも
どんなエンディングを迎えたって
この感情は表せない
先輩…
ごめんなさい
ごめんなさい
そう呼びかけられた時、心臓が跳ねた















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。