you side
翌日、私は大学に行くことにした
少し気まずい感じもあるけど、頑張ろうと思って
いつも隣にいるはずの紗夏先輩がいなくて何かおかしいと思った。
でも…私が聞くことじゃないか、
もう…他人なんだし、
そう思ってたら
突然、ももオンニにそう言われた。
知りたいか知りたくないかで言われたらそりゃ知りたいけど、
急にももオンニの目が鋭くなった
なんで…?
なんのために…?
なんで私なんかを、
あの悪天候の中を傘無しで?
熱ってどれくらい出てるんだろう、
今頃倒れてないだろうか、
そんな心配がドッと襲いかかってくる。
私のせいで…紗夏先輩が、
私はそう言って紗夏先輩の家に向かった
そんなことを言っているももオンニには気づかないで
sana side
あー、しんどい、
頭ズキズキするし、
なんか目眩やばいし、
…あなたの下の名前はちゃんと大学行ってんのかな、
今頃…みーたんと、
あー、やめとこ、どんどん頭痛くなってくる
熱なんか測ってないけど、だいぶあると思う。
だって今立てへんし、
ずっとベッドに寝転がってる。
水飲みたいけどそんな気力もないし、
ピンポーン
急に家のチャイムがなった
宅配便かも、無視しよ、
ピンポーンピンポンピンポーン
頭に響くチャイムの音。
しつこすぎやろ、
もう適当に出て蹴散らしてやろう…
そう思いながら私は壁にもたれかかりながら玄関へと向かう。
なんか玄関への道のりがいつもより100倍遠く感じる
足の力もほぼないし、やばいかも…
やっと玄関について、私はドアを開ける
ガチャッ
グラッ
あれ、なんか…いつもより地面が近く感じる、
あー、あかん、幻覚まで見えてまう、
あなたの下の名前はなんでそんな焦ってんの、笑
幻覚やのにやけにリアルやわ、
私は力を振り絞って、あなたの下の名前に触れてみる。
まぁ、幻覚やから触れへんやろうけど、笑
そう思ってたのに、
あれ、触れる…
じゃあ今見てる目の前のあなたの下の名前は何?夢、?
…もうなんでもいいや、
夢やと思うし、
私は頭に思い浮かんだ言葉を言ってから、そのまま意識が途絶えてしまった。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。