第140話

クリスマスってわくわくする。☀︎☔︎
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2021/12/24 09:18


12月、皆大好きクリスマスがある日。


雨月
ふんふ〜ん♪


寒い寒い俺の大嫌いな冬が、唯一好きになる月。


マフラーとコートを着て、イルミネーションでキラキラと輝く街並みを歩く。


もちろん、薬指にはペアリングをつけて歩いている。


イルミネーションの光に負けないくらい街の光で輝くペアリングは俺の大切な宝物だ。


寒いはずなのに、晴向のことを考えると心が暖かい。家に帰って今すぐ抱きつきたいくらい。


でも今日は晴向のクリスマスプレゼントを選びに来てるから我慢。
雨月
大好きな人の為に出かける冬は好き〜


独り言を呟き、クリスマスの音楽の流れる街を見渡す。


親と手を繋いでショーケースを見つめる子、ケーキを予約する為にケーキ屋さんの前でキラキラした顔でケーキを見つめてる子、皆幸せそうだ。


見ているだけでこっちもわくわくして、幸せな気持ちになる。



(晴向へのプレゼント、今年は何にしようかなぁ…)



小学生の時にプレゼントを渡してから、鉛筆、ノート、手袋、マフラー…少しずつ高価なものへと変わっていくプレゼント。
晴向は高価な物じゃなくていいからって言うけど、晴向はかっこよくていい男なんだから、それに見合うものをあげたい。



(まぁ1番の理由は、俺の恋人って見せつける為だけどね〜)



晴向は俺があげたプレゼントを大切に使ってくれた。
小学生の頃にあげた鉛筆のセットは、5cmくらいの長さになってもホルダーをつけてギリギリまで使ってくれたし、高1の時にあげたマフラーは今も使ってくれている。


今考えると、行動がイケメンすぎる。
そんな彼が、今では俺の恋人。


今年は何をプレゼントしようか。
リュックやカバンは人によって好みは違うだろうし…マフラーはプレゼントしたことあるし…。


うーん…と考えながら歩いていた時、お店の窓ガラス越しに見えたあるもの。



雨月
ウエストポーチ…


シンプルな柄でも、素敵な生地のウエストポーチだ。


晴向は大学へ行くとき以外、リュックは使わない。小さめのカバンを持ち歩いている。


そんな晴向にぴったりかもしれない。


晴向に似合いそうなネイビー柄のウエストポーチは、ちょうど晴向の好きなブランドのもの。



(よし、今年はこれにしよう〜♪)



早速そのお店に入り、じっくりと商品を見つめることにした。



カランッ__



ドアを開けると、素敵な財布やリュックなどが飾られている。





楓馬
ん〜?あれ、雨月じゃん〜


中に入ると、ほかのバックを見つめている楓馬がいた。
雨月
っ!やっほ〜、楓馬もプレゼント探し?
楓馬
そうそう、ひなさんにクリスマスプレゼントをあげようと思って〜
雨月
ラブラブだねぇ〜?
楓馬
そういう雨月こそ、晴向のプレゼント探しだったりして〜
雨月
ふふ、正解〜


ひなさんのことを思っている楓馬は、優しい顔だ。


大学内でも人気のある楓馬が、ひなさんのことだけを一途に思ってプレゼントを探してるなんて楓馬のことがすきな女子がみたら驚くだろうなぁ。


雨月
楓馬は何渡そうとか決めてるの〜?
楓馬
俺はね〜、財布をプレゼントしようかなって
楓馬
ひなさん小さめのショルダーバッグで買い物行くから、かさばらないようにいつも持ってる財布よりコンパクトなやつをと思ってね〜
雨月
楓馬らしい〜
楓馬
でしょ〜?


ニコッと笑い、財布に目線を向ける。


楓馬
ひなさんに喜んでもらえたらいいな〜

楓馬の気持ちにとても共感する。


俺も晴向に喜んでもらえたらって気持ちで毎年買うから、晴向が喜んでくれたら俺も嬉しい。


恋人がいる人達は同じこと考えるんだ。

雨月
俺も晴向に喜んでもらえたら良いな〜
楓馬
お互い様ですね〜
雨月
ですね〜


ほのぼのとした会話をした後、お目当のプレゼントを買い、家に帰る。


雑貨屋さんに2人の幸せそうな顔をしたイケメンがいたとお店でちょっとした噂になったのは少し先の話__











晴雨クリスマス編〜!!今回は雨月が愛を伝える番です〜!!
晴向は雨月からもらったマフラーを大切に、大切に使っています。毎年必ずクリーニングに出すんです…イケメン野郎だ…
次回はえちえちに入る直前まで書く予定です〜!!

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