それからも少し話していると、私の駅に着いてしまった。
私はホームにおりて、耳にイヤホンをさす。
お気に入りのプレイリストをかけ、スマホをジャケットのポケットに突っ込んだ。
地味めな色の傘を開いて、ゆっくりと外に踏み出す。
若干リズムに乗りながら、ゆっくりと帰路に着いた。
家に着くと、まだふわふわした様な気持ちで寝る用意を始める。
それも一通り終えて、課題に取り掛かる。
数学……分からんッッッ
そもそも頭の中はすなりんだけで、課題できるような状況とちゃう!!
なんやねんッッッ相合傘ってッッッ←アンタです
ヤバいやん……
めっさ距離近かったぁぁぁ
………よし、次の雨の日を待とうではないか(((
私は無言でてるてる坊主を作り、それを逆さまにして部屋に吊るしておいた笑
課題どうしよ…別に今日やなくてもええしやらんどこかな
すると、ものすごーくタイミングよく、携帯のバイブ音がなった。
私は相手の名前を見ると、すぐさま手に取った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。