読者の皆様こんにちは。
ねこかんです( *´꒳`* )
時系列よく分かんない定期です。
イメージ的にはデビューして1年くらい?
ですが具体的な曲名出しちゃってるからあんまり気にしないでください。
オレのオリキャラちゃんもう1人登場します。
(女の子だけど今後ほぼ出てこない&スキズとの絡みほぼ無い)
この子もすごいファンタジーな感じですが、深く考えないでください。
いいんです、2次創作なので。
では、どうぞお楽しみください。
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フィリックス視点
そんなこんなで、僕たちダンスラチャはララがギリギリ目視できる程度の距離を離れて歩いている。
すごい。
人通りが少ない道だけど全然バレそうにないね。
リビングに降りた時(メイクさんいたし)同じ事務所か何かのアイドルの子が来たのかと思ってびっくりしたよ・・・。
可愛すぎて。
僕たち3人はララの周りに不審者らしき人がいないかとキョロキョロしてる。
全身真っ黒・・・あれ、あの人っぽい・・・?
事務所の目の前のお店の前でずっと立ってる。
スマホ見るフリして事務所付近をたまにチラ見してるし。
リノ「・・・あいつか。」
ヒョンジン「だね。」
2人も気づいてるみたい。
多分ララも気づいてるよね。
心なしか歩くのがゆっくりになった気がする。
犯人が分かっても現行犯で捕まえなきゃらしいから、とりあえず見逃す。
室内に入ってエレベーターでララと合流する。
ララ「いたね、不審者。」
フィリックス「いたね〜」
ヒョンジン「あいつララのことめっちゃ見てたから、作戦は上手く行きそう。」
リノ「そういえば、ララは練習室で何する感じ?」
ララ「んー、どうしようかな。運動はしたいんだけど。」
フィリックス「じゃあ僕らと踊ろうよ!」
ヒョンジン「いいけど・・・ララ、踊れる?」
ララ「まぁ一応?」
リノ「僕らの曲分かるなら振り付け通りで、分かんないならフリースタイルで行こう。」
フィリックス「それ僕らの曲でララだけフリーだよね?リノヒョン鬼畜〜」
ララ「最近曲聴いてたからある程度は踊れると思うけど、全部は分かんないかも。」
ヒョンジン「曲聴いてくれてんの!好きな曲とかあるー?」
ララ「オレは結構アップテンポな曲が好きだから、MIRRORとかすごい好きかな。でも、スキズの曲はバラードも好き。音楽の価値感が合うんだろうね〜」
ヒョンジン「それ、3ラチャが聞いたら喜びそう。」
リノ「じゃ、アップだけしてMIRRORから踊る?」
リノヒョンが練習室のドアを開けながらそう言う。
フィリックス「さんせ〜い!」
ララ「筋力が足りてないのか、激しい曲は苦手なんだけどね〜」
リノ「問答無用っ」
ララ「がんばってみるよ〜」
軽く準備運動とアップをして、曲を流していく。
それじゃあ、お手並み拝見かな、なーんて。
(♪)
折角だからと、ララとリノヒョンを真ん中にして踊ってたんだけど・・・
ララめっちゃ上手い!
なんというか、全体的に癖はないんだけど、所々僕らの踊り方に似てるとこがある。
寄せてる(?)のかな?
すごく自然に曲に溶け込んでる感じ。
リノ「おー、上手いじゃん!」
フィリックス「ね!ダンスやってたの?」
ララ「昔ちょっとね。」
ヒョンジン「テンション上がってきたぁ!今日は踊り倒そう!!」
(間)
と、まぁ、文字通り僕たちは1日中踊りまくった。
途中でホシヒョンがお昼の差し入れしてくれて、午後も踊って。
最後の方は1.5倍速もやったから皆死にそうになった。
でも、ララは筋力ないとか言ってたけど体力はあるようで、疲れても回復が早かった。
今から作戦開始なので、またララから十分に離れたところを歩いていく。
ヒョンジン「はー、今日楽しかったー!」
フィリックス「ね!ララもダンス上手いし!」
リノ「・・・なぁ、あいつ、いなくないか?」
ヒョンジン「えっ・・・マジじゃん!!」
フィリックス「作戦失敗かな・・・?」
そう思いララの方を見ると、事務所から少し離れた曲がり角を見てそのまま路地裏に走っていった。
え、え、何かあったのかな?
リノ「ジナ、一応警備員さん呼んで来て。リクスは俺と路地裏行くよ!」
そう言って走り出すヒョン。
ジナも事務所方面へ向かって行った。
路地裏を少し行ったところにララと朝見た不審者、ロングヘアの女の子がいた。
今はララが不審者と女の子の間にいる感じ。
ララより女の子の方が身長が高いから、少し心許なく見える。
反射的にララの所へ向かいそうになったけど、リノヒョンに止められる。
ララにアイドルの身の安全第一だと、何かあっても近づかずに警備員さんを呼んで、と言われていたから。
今僕たちは積まれていたダンボールの影に隠れてる状態。
不審者は僕らに気づいてないし、僕らもララたちの声があまり聞こえない。
ジナ、警備員さん、早く・・・!!
ララ視点
不審者の姿が見当たらないなと思ってキョロキョロしてたら、路地裏の奥にその不審者と女の子がいた。
ちょうど言い寄られている場面で、しかも腕を掴まれていた。
今まで行動には出さなかったのに・・・!
ほぼ反射で走って行って2人の間に入る。
ララ「あの、何してるんですか?」
精一杯睨みを効かせて男を見上げる。
不審者「おぉ・・・、びっくりした。ちょっと道に迷ってね、この子に案内してもらおうと思ってたんだよ。・・・この子が無理なら、君でもいいよぉ?」
オレのことを上から下まで、ジロジロと見て言ってくる。
気持ち悪い。
でも、この子の身の安全が優先。
それに、3人が気づいて警備員さん呼んでくれるだろうし、時間を稼ごう。
ララ「いいですよ、オレで良ければ。」
女の子「・・・!!」
女の子が後ろからオレの着ているジャージの袖を小さく引いてくる。
多分、止めようとしてくれてるのだろう。
少しでも安心してほしくて、後ろを振り向いて微笑んでこう言う。
ララ「オレなら大丈夫だから、君は戻って。」
事務所に戻って。
オレは君が練習生で、この不審者のことも知ってるよ。
という思いを込めて。
女の子「・・・!・・・は、はい。」
良かった。
多分伝わってる。
女の子が大通りに向かっていくのを見送って、不審者に向き直す。
不審者「ふふ、君も可愛いね〜。」
ララ「で、道に迷ったって言ってましたけど?」
不審者「あぁ〜!そうだったねぇ〜。・・・ところで、君、いくつなの?」
ララ「・・・関係ないですよね。」
不審者「あぁ!女の子に年齢を聞くのは不味かったよね〜!ごめんごめん!」
まだオレのこと女だと思ってるのか。
しかも、もうこいつの好みの大人しそうな感じじゃないと思うんだけど。
不審者が何か話しているのを受け流していたら、
警備員「そこのお前!!」
と、警備員さんがこっちに走って向かってくる。
警備員さん、流石にその距離で大声上げたら逃げられますよ・・・?
不審者「ちっ・・・!」
舌打ちして逃げようとしたので、足を引っ掛けてみたら転んだ。
不審者「ゔっ!」
警備員「やっと捕まえた!君、大丈夫?」
ララ「あ、スキズマネージャーのララです。この格好については察してください。」
警備員「あぁ!ご協力、ありがとう!!」
ララ「仕事ですので。」
とまぁ、そんなこんなで不審者は捕まり、オレのクビの件も完全になくなった。
一件落着ですね。
( *¯ ꒳¯*)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!