ララ視点
ここ数日、不審者について調べてみた。
特徴は、
〇全身真っ黒
〇サングラス
〇身長は平均より少し低いくらい
〇ニット帽着用のため髪型不明
と、こんな感じだ。
狙われた女の子たちはみんな髪がロングで背が自分より低く、それでいて大人しそうな人を選んでいるみたいだ。
しかも、1人あたり1回しか話しかけないらしい。
話しかける内容は気持ち悪いからカット。
ここまでは順調だったんだけど、問題は最近その不審者が出てないこと。
いいことではあるけど、捕まってない限り安心しきれないし、出てくれないと捕まえようがない。
どうしよう・・・。
バンチャン「行き詰まってるみたいだね?」
ララ「チャニヒョン・・・」
チャニヒョンに捜査内容もろもろを話しているうちに、ハンとヒョンジニとリノも混ざって話し合った。
リノ「・・・ていうか、狙われてる女の子の特徴、ララに当てはまってんじゃん。」
ヒョンジン「確かに!ララ顔綺麗だし女装したら不審者来そう!」
ハン「リノヒョンも女装似合ってましたもんねw」
リノ「お??」
バンチャン「www」
女装・・・女装・・・
ララ「・・・いいかも。」
ヒョンジン・ハン「「 え 」」
オレが被害者になれば誰も巻き込まずに平和に(?)解決できんじゃん!
ララ「ナイスジナ!ちょっと兄さんに電話してくる!」
ヒョンジン視点
そう言い残して階段を駆け上っていくララ。
ヒョンジン「冗談だったんだけど・・・」
バンチャン「本気で悩んでる時に冗談言ったらダメだよ〜」
リノ「本当にそう。もうすぐ1週間経つし。」
ハン「でもララの女装は結構楽しみなんだけど?」
ヒョンジン「それはそう。」
(次の日)
朝、起きてリビングに向かうと、唖然として突っ立っているメンバーたちがいた。
何事だと思いリビングのソファの方を見ると、
・・・美少女がいた。
ララ「ヒョンジナ、おはよう。」
僕らがいつもお世話になってるメイクさんと、ホシヒョンもいて、
どうやら昨日僕が言った通り女装を試すようだった。
もう1通りメイクは終えて、服も着替えている。
服は練習生の設定だから上は大きめの白とパステルブルーのジャージに濃いグレーの短パンだ。
髪もゆるく巻いてハーフアップにしている。
ララ「どう?パッと見女の子に見えるかな?」
くるりと1回転して上目遣い(身長差によるもの)で聞いてくる。
パッと見なくても・・・
ヒョンジン「めっちゃかわいい・・・です。」
ハン「やぁ〜・・・!(驚)」
ハン喋れてないね。
さっきからずっとやぁやぁ言ってる。
ララ「それなら良かった。」
ホシ「このララを不審者に狙わせるの・・・??」
チャンビン「やっぱ危ないって!!」
ララ「もー、オレなら大丈夫だから。例の不審者は朝と深夜に出やすいらしいから、一旦今から練習室行ってオレの存在アピって来る!」
ホシヒョンとチャンビニヒョンはララの女装を見てずっと反対しているようだ。
フィリックス「でも本当にかわいい♡」
ホシ「あっ!そうだ!ララのちょっと後ろから誰かついてって、そのまま練習してきなよ!ララは軽い運動するって言ってたけど、1人だと広いし。」
フィリックス「あ、じゃあ僕!ちょうどダンスの練習したかったから!」
リノ「その部屋何人用?僕も踊りたいんだけど。」
ホシ「5〜6人用!余裕で入るよ〜!」
アイエン「なんでそんな広い部屋を・・・」
ホシ「ララはほら、アクロバティックな動きするから。」
バンチャン「あー・・・w」
ハン「僕も行きたかったー!(泣)」
チャンビン「お前と俺はレッスンだろうが。」
ヒョンジン「おれも行きたい。」
ホシ「おっ、じゃあ、ダンスラチャ+ララで!」
ララ「分かった。じゃあ、早く出たいから準備してきて〜」
リノ「いつでも出れる〜」
フィリックス「ちょっと待って!準備してくる!」
ヒョンジン「おれも着替えてくる!!」
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読者の皆様こんにちは。
ねこかんです( *´꒳`* )
キッズ達の反応的にすごい紛らわしいんですけど、
✖︎恋愛感情
〇激重感情
です。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。