第10話

193
2022/07/16 12:00
ー寮ー ㌧㌧㌧  カチャ
五条悟
スヨスヨ…
あなた
おじゃまします〜。
真っ暗・・・完全遮光カーテンだ、コレ。
久しぶりに、って…顔に制服かかってる?!
あ、そか目がうるさいとか硝子さん言ってたな・・

フフフにしても、五条さんが 
静かになるときあるんだな〜。働きすぎですよ。
あなた
(ちょっと近付く)
・・・五条さんっ
五条悟
・・・
あなた
(もうちょっと近付く)
・・・五条さん
五条悟
・・・
あなた
・・・悟…フフフ…なーんて…
五条悟
何だよ?
あなた
ビクッ えっ…
五条悟
バサッ むくっ んんんー(伸び)
制服顔にかけるか〜?雑にも程あんだろ
あー・・・よく寝た。何時?
あなた
・・・18時過ぎだよ。
五条悟
マジ?結構寝ちゃったな〜
フフッあなた、なんでいんだよ?
五条悟
…元気してたの?
あなた
///…まぁ
五条悟
暗っ…病み上がり相手にさ、その反応は
ないんじゃない?冷たいね〜
それに、僕呼んでないよ?
あなた
…硝子さんに呼ばれたんだもん//
五条悟
あ、そーなの。
んでぇ?何で呼ばれたワケ?
あなた
///五条さんの、介抱…って言われた。
五条悟
ふ~ん。・・・フフッなるほどねっ。
五条悟
じゃ、手伝ってもらおーか。
あなた
え?
あなた
重い・・・
五条悟
アハハハハ、でしょ?
僕ほとんどマンションに帰ってなかったから
荷物増えちゃってさ。ま、ほぼ衣類だし
重いよね〜ハハハハハ
ホラホラちゃんと持って〜
あなた
こんなの持たせるなんて、ヒドくない?
五条悟
だって、僕の下僕なんでしょ?
あ、来た来た。
新田明
お待たせしましたっす。
五条悟
あ、荷物トランクね。
あなた、乗って。
新田明
五条さん、私で良かったすか?
伊地知さんなら、もう少しで帰って来るっす。
五条悟
ぜーんぜんっ。
むしろ新田ちゃんで良かったよ。
マンションまで、宜しく〜
……………………………………………………………………
ー医務室ベランダー
家入硝子
あ〜疲れた〜・・・ふ~(タバコ) ん?
五条・・・フフッ、ちゃっかりしてんな。
もぅ、元気かよ。
……………………………………………………………………
車の中では大して会話もせず
五条さんは窓の外を眺めていた。
言われるがまま付いてきているが…

あの日からの、今。
五条さんを前にすると何も話せなくなる。








カチャ
五条悟
どぞ
あなた
…え。
五条悟
ホラホラ入って。
あなた
///おじゃまします
五条悟
いやー、久しぶりの我が家ぁ。
・・・て、お前いつ帰ってきたの?
僕、連絡貰ってないけど…適当に座ってよ。
あなた
うん。
4月に帰国したんだ。キョロキョロ
相変わらず、なーんにもない広いリビング。
大きめの観葉植物がひとつ。
ショールームみたい。前も思ったけど 
ここで1人って、ちょっと淋しいしね。
五条悟
4月?ふ〜ん。ドスッ(隣に座る)
知らなかったなー。
あなた
///あ、何か買い出ししてこようか?
必要なモノある?飲み物とか
あ、オヤツとか。甘いのないでしょ?
五条悟
で?なーんで連絡、シカトしてたんだよ?
オイ、オイ、オイー(頭をツンツンする) フフッ
今までだって隣に座る事あったし
何回だって誂うアクションされてたのに

私の心臓が、うるさい。
あなた
///忙しくてさ、ハハハごめん。
じゃ、適当に買い出しして…
五条悟
(腕を掴む)ハハハ、逃げんなよ。
何か後ろめたい事でもしたの?ん?
あなた
イタッ ///別に・・・
五条悟
フフッ、あんさ、お前から拒否られんの
…結構しんどいって。
あなた
・・・え?
五条悟
・・・ボソッ ///柄じゃねーんだよな〜…ま、座って。
あなた
///…どーしたの?らしくないよ。
五条悟
なー。
らしくないよなぁ…なんでだろうな。
まぁ、僕らしいてのもわかんないけどさ…
よいしょっと(バッグハグする)ギュッ
甘えてくるのも普通のことなのに
今までとは違う空気。
私もそうだけど、五条さんが違う。
…高揚感、みたいな…
あなた
ドキッ///ハハッどうしたの?///
五条悟
なに?もしかして緊張してんの?ギューッ
あなた
///そ、そんなわけないでしょ〜///
五条悟
あそ。・・・んー・・・
らしくないついでに話すとさぁ・・・
五条悟
僕の事、イヤになった?
あなた
ギュッ(五条の手を握る)…
五条悟
ん?
…フフッどっちだよ。…ま、いーか。
・・・僕はさ・・・
五条悟
会いたかったよ。
あなた
///ウルッ…フフフ、そぅ・・・
五条悟
・・・だから、あんなこと言って
…ごめんね。
あなた
ポロ ん。///グスッ フフッ珍しっ。
五条さん。謝ってる。・・・
まだ、熱あるんじゃない?
五条悟
んー?・・・(グッと前に体重を掛ける)
ねーよ。フフフ
あなた
えっ。な、なに?・・・五条さ・・
五条悟
・・・(グッグッ更に前に掛ける)ククク
あなた
ハハッ、ちょっと〜なにしてんの?
苦しいっ…て、五条・・・
五条悟
・・・(グッグッグー)フフッ
お前、次言ったら折れちゃうよ?
意味がわかる? 
さてここで問題。何の事でしょーか!
はい、答えてっ!
五条悟
チッチッチッ…
あなた
え、?///…な、名前で呼ぶ?…とか。
五条悟
正解。おめでとう!パチパチパチ
いやー、あなた死ななくて良かった〜
アハハハハちゃんと名前で呼べよ。
コソコソ呼んでるクセにー。フフフ
あなた
・・・///・・・
…えっ
五条悟
んしょっと(あなたを仰向けに寝かせる)
彼はジッと私を見下ろした。
サングラスを頭に乗せ、私に向ってくる。
おでこをくっつけ、青い目が私を逃さない。
あなた
///なに?///マジマジ見ないでよ///
五条悟
ん?今更、何照れてんの?フフフ
久しぶりで嬉しいんじゃない? 
唇が重なる、長めのキス。
彼が何故こんな事を言い出したのかは分からない。
だだ、私を好きでいてくれた事が嬉しかった。
あなた
ん”んん…・・・ん、ぐる”し”ぃ〜 バタバタバタ
唇を離し、彼は目を逸らさず微笑んだ。
五条悟
アハハハハ、ウケる。
・・・お前、僕の彼女になる覚悟あんの?
最強呪術師だよ?分かってる?
あなた
///・・・覚悟?フフッ最強呪術師?
フフフおととい来やがれだね。フフフッ
五条悟
ゆーねー。本当かなぁ?
大変になるよー?
僕がいなくて寂しくなっちゃってさ
ビービー鼻水垂らして泣くんじゃないのぉ?
あなた
は?これでも根性座ってる方ですけどぉ?
特級の1人や2人、
私が支えてやるっての。フフッ
あ、それとも寂しがって欲しいの?
五条悟
ソレいいんじゃない?
お前、あっさりし過ぎだしさ。フフフ
寂しくさせちゃうよ〜?辛いよ〜?
連絡取れない日もあるよ~?
耐えられんのかなー?フフッ チュッ
言葉と言葉の間に、彼のキスをもらう。
今までにない感情が溢れそうになる。
あなた
んー…
辛いかどうかは私が決めることじゃん、ハハハ
慣れてる・・五条さんが1番大好きな親友に
教育されたから。…フフフ大丈夫。
五条悟
・・・
あなた
?・・・平気だよ。
五条悟
・・・
あなた
五条さん?
五条悟
・・・
あなた
・・・///・・・悟?
五条悟
ハハハハハ、そっか。
あなた
・・・めんどっ。
五条悟
フフフ、んー、
傑、いい教育してくれたね〜ハハハ…
でもそんな事に慣れなくていいんだよ。
あなた
///うん。
五条悟
ね。 チュッ
傑、わりーな。あなた貰ったぞ。

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