第128話

111話!
1,044
2020/05/05 04:00
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…皆がやるなら、やる。
この前みたいなのじゃない、


皆を喜ばせられる自信がある、ライブだ。
真田 楓
真田 楓
あ、私も。一般客も入って良い文化祭で、どう調整するか、とか。
真田 楓
真田 楓
そういうのあるだろうけど、
やれるなら、ね。
碧未 翔
碧未 翔
俺も、まぁ、リスク高めだけど。
グッズ販売出来るんだろ?
碧未 翔
碧未 翔
場所代が浮くだろうし、
金は結構いい感じだろうな。
芹川 樹
芹川 樹
うん!俺も賛成!楽しければそれで良し、俺はその為に入ったからね!
三鷹 雪
三鷹 雪
出来る、やろう。文化祭準備もするから、きっと色々あるけど。
三鷹 雪
三鷹 雪
若さが衰える前に、
やれることはやろう。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
仙人か、若さって。
神田 大和
神田 大和
…僕も、お前らが良いなら。
よし、返事しとく、腹くくろう。
お、おぉ、何か段々大和が、


最初以上に頼もしく見えてくるね…
碧未 翔
碧未 翔
となればもう選曲して今日からでも練習だなぁ。
三鷹 雪
三鷹 雪
全員の委員会とか部活関係も調整してスケジュール組もう。
芹川 樹
芹川 樹
暇なときはひたすら練習!
真田 楓
真田 楓
私はあなたと協力しつつ衣装作るよ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
デザインならやるよ。
真田 楓
真田 楓
製作なら得意、おばあちゃんにも協力求めてくる。
神田 大和
神田 大和
よし、じゃあ曲。
三鷹 雪
三鷹 雪
…それ、なんだけど、さ。
大和がメモするため、携帯を取り出すと、


急に雪が遠慮気味に手を挙げた。
碧未 翔
碧未 翔
ん?
芹川 樹
芹川 樹
えっ、今!?まだ調整…
三鷹 雪
三鷹 雪
十分。皆で直そう。
真田 楓
真田 楓
え、な、何の話?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
おーい?え?二人とも、どゆこと?
三鷹 雪
三鷹 雪
樹が作曲、俺が作詞した曲がある。
全員
は!?
神田 大和
神田 大和
き、聞いてない。
芹川 樹
芹川 樹
言ってな~い☆
あの大和さえも動揺しまくってるねこれ…(笑)


あ、樹、ふざけた返ししたから殴られてる。
碧未 翔
碧未 翔
すっげ!!見せろ聞かせろ!!
芹川 樹
芹川 樹
あいたたた…あ、うん、
歌ってるのは俺だけど、聞かせるね?
三鷹 雪
三鷹 雪
行くよ。
携帯の再生ボタンを押して、


流れてきたのは、ギター、ベースの音と、


それから、樹の透き通った特殊な声。


耳にスッと入ってくる。


歌詞は、仲間のこと、友情のこと。


複雑な関係、乗り越えて強まる仲の良さ。


何となく、私たちのことなんじゃないかな。


それを、沢山の人に伝わってほしいと込めた、


雪らしい、歌詞だった。


曲調は明るく、テンポは少し速め。


曲が後になればなる程、笑顔になる、


そんな、樹らしい曲調。


これは、
紫夜 (you)
紫夜 (you)
私だけじゃ歌えない。
全員
!!
三鷹 雪
三鷹 雪
な、んで?
真田 楓
真田 楓
キーも、あなたなら余裕だけど…
紫夜 (you)
紫夜 (you)
うぅん、これは、
樹と雪も一緒に歌おう。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
途中で、音楽が止まって、
アカペラのソロがある。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
そこは、私は歌わない。
二人が歌って。
内緒にしてまで仕上げてくれた曲なんだ。


それなら、二人が歌ってほしい。
神田 大和
神田 大和
…雪の声、初公開か。
碧未 翔
碧未 翔
まぁ、隠しすぎたもんな。
そろそろ出しても良いだろ。
三鷹 雪
三鷹 雪
…え、ほんとに?歌って、いいの?
芹川 樹
芹川 樹
やったね!!鷹っち!!
三鷹 雪
三鷹 雪
う、うん。
真田 楓
真田 楓
どうしたの、雪くんらしくないよ!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
その後のラスサビは、三人、
私も含めて歌うから。
神田 大和
神田 大和
……良いね、新曲公開。
それから皆のリクエスト曲だな。
芹川 樹
芹川 樹
じゃあ─────
と、話し合いは進んだ。


皆気分が上がってるのか、積極的に意見は上がり、


今年楽しかったランキング上位に入るな、


って、思った位に。

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