第8話

祭り
119
2019/09/16 04:43
今日は地元のお祭り。
夏休み入る前から約束をしていた。
浴衣で、と。

自分は気付かぬうちに死装束になっていた。
彼女に指摘してくれたので
公衆トイレで直すことにした。

しかし彼女の浴衣はとてつもなく可愛かった。
水色の浴衣。思わず照れてにやけてしまった。
ずっとみていられる。幸せだ。
先輩
先輩
ねぇwww
なに笑ってるのwww
あなた

いや…/////

夜になった。
友達と遭遇し、打ち上げ花火を見に行くことに。
高台にある小学校の階段で。

そこの階段は急で、街灯もなく怖かった。
頑張って登った。
先輩
先輩
あ、花火
綾華
綾華
ほらぁ…キスしちゃえよー
あなた

なっ…何言ってるの!/////

友達が煽る。

そこまでは行かなくとも
誰にも分からないように手を繋いだ。
座ってる距離も詰めた。

なんて幸せ。
私の人生、こんな幸せでいいのか。

そして花火も終わる。
みんな帰り始め、自分達も帰ることになった。
再びあの階段へ。
すると…
先輩
先輩
大丈夫だって!
なんと、恋人繋ぎというものをしてくれた。
離したくない。

自分の手は汗ばんでいて、申し訳なかったけど。
その日は恒例の帰り際にハグは
友達の前でした。
<続>

プリ小説オーディオドラマ