第4話

【第一章】③
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2025/04/02 05:00 更新
様々な種族の住人が街を行き交う
その光景はとても楽しげで、この国のトップとしておりたっているオレンからすれば嬉しい限りのことだった
オレン
これが…街…!
オレン
あんまり外でなかったからなぁ〜…
オレン
すっごい活気立ってる…!
オレン
ほんと、嬉しいや…
王様とバレないように隅っこの方へいき、顔を隠しながら移動する
しかし、その目には好奇心が隠しきれていなかった
オレン
フフ…
オレン
なんかもう、街のみんなの幸せそうな顔を見るだけで嬉しいなぁ…
オレン
ちゃんと…努力したかいがあったなぁ〜
特にいくあてもなく、ブラブラと歩いていく
行き交う人の笑顔を見、空を見上げ、また進む
それを何度も繰り返していた
その時
おねが、いっ…!やめ"ッろ!
オレン
…ッ?!
そのわずかなこえをオレンは聞き分けた
今まで戦ってきた経験で得たゆえの聴力か、はたまた神様がそうなるように導いたのか
そのかすかな悲鳴がどこから聞こえてくるのかをオレンははっきりと理解することができた
オレン
あっちだ…!
大きな音をたてないように気をつけながらオレンは人影を、やがては薄暗い路地裏を抜ける
その先にその姿はあった
???
かえッせッ!
悪ーいもぶ
あ゛?いやだねw
そこにいたのはやせ細った一人の人間に現在進行系で人間のものと思わしき物を奪っている人外
そんな現場を王様として、人間としてただ呆然として見ているわけにはいかなかった
オレン
おらっ!!
悪ーいもぶ
アガッ?!
悪ーいもぶ
いってぇなぁ…💢
悪ーいもぶ
誰だテメェ…!!!
人間をかばうような体制を取りつつ、オレンの拳はきれいにその人外へとクリーンヒットする
しかし、やはり人外故の体力か、耐久力か
あまり効いているようには見えなかった
オレン
誰とか名乗る必要はない!!
オレン
何故こんなことをしている!?!?
悪ーいもぶ
そんなのオメェにはどーでもいいだろうがよ!!
悪ーいもぶ
そんなやせ細った貧乏クセェヤツが高価そうなものを持ってるんだぜ?w
悪ーいもぶ
しかも人間がなぁ!!
悪ーいもぶ
そりゃあ奪い取るしかねぇよな?!
相手のことなんぞ、この人間のことなんぞまったくもって考えていないような発言
心無い言葉
そして、深く染み付いて未だ離れていない人外から人間へ向けての差別的思想
分かってた
光あるとこには闇がある
全てが完璧になんてできるわけがない
オレの国だからといって全ての差別や闇をなくすことはできない
でも、オレだって人間だ
そんなに人間に対しての差別を言われたら…
オレン
ムカついてくるに決まってるでしょ…💢
悪ーいもぶ
あ゛?なんだとテメェ!
悪ーいもぶ
やる気か?!
そう声を荒げると同時にこちらへと向かって人外は突撃してくる
???
あ、フ、フードの人!避けてくれッ!!
???
お前も、人間なんだろッ!!
???
絶対に避けれな…
オレン
大丈夫、落ち着いて
???
え…?
今の状況にも落ち着いて、短く深呼吸をする
そして懐から一枚の紙を取り出す
悪ーいもぶ
そんな薄っぺらい紙で避けれるとでもおもってんのかぁ?!?!
人外がすぐそこまで迫ってくるが、オレンは焦らなかった
そして、唱える
オレン
【我が希望に答えよ】
オレン
【暴れまわるこの者の動きを】
オレン
【沈め給え】!!
そう唱えた瞬間、紙は…いや、“御札”はオレンジ色の光をまとった鎖へと形を変える
そして、その人外に巻き付く
悪ーいもぶ
ウオッ?!
悪ーいもぶ
クソガッ…クソガッ…!
オレン
オレン
よし、なんとかなったぁ…
オレン
一応護身用に御札持ってきてて正解だぁ〜
オレン
よし、あとは保安官に連絡をっと…
???
な、なぁ!
オレン
ん?
???
そ、その…
???
…ありがとうッ…!
オレン
どういたしまして
オレン
あ、そういえばこのネックレスだよね?
オレン
君が奪われてたやつ
???
???
あぁ、あってる…!
オレン
ほら、返すね
???
あ、ありがとう…
そういってどこか光沢があるように感じる黄色い髪を揺らした人間は、笑った
その笑顔にオレンは見覚えがあった
見たことない、しらない人なはずなのにも関わらずに

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