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ジフン「あなたちゃん」
『はい』
ジフン「ここからあなたちゃんに選ばせてあげるね」
『なんでしょう』
ジフン「次曲がる交差点、右に行けばあなたちゃんの家、左に行けば俺の家」
オッパ、酷いな
私に答えを出させるなんて
自分から地獄の道を歩きに行くようなものだよ
多分、オッパが言いたいのは
私の家ならここまで
オッパの家ならこれ以上に進める
さあ、どっち?てことだと思う
ジフン「制限時間はここの信号から4つ」
『はい、わかりました』
無言の時間
3つ目の信号で止まって
もう、ここからは覚悟で決めるしかなくて
自分がもう、煙草のように捨てられようと
それがひと時の幸せならいいのだろうか
『オッパ』
ジフン「決まった?」
『はい』
ジフン「どっちに曲がる?」
『…左』
ジフン「…もう変えられないよ?」
『はい、左でお願いします』
ジフン「ふっ、了解」
それで交差点に出ると
私の選択通り左折して
私の家とは逆方向に進んだ
それでオッパの家に来るのは初めてだから緊張したけど
オッパに連れられるまま歩いて
玄関に入るとすぐに壁に押し付けられた
ジフン「俺さ、今まで自分の家に女の子連れ込んだことないの」
『え…』
ジフン「嘘だと思う?」
『あ、でも、ここで嘘ついても、オッパの得にはならない気がするから』
ジフン「賢いね、そう、ほんとだよ」
『なんで、そんなこと教えてくれるんですか』
ジフン「ん?ここから靴を脱いで家に入れるかはあなたちゃん次第だから」
そういうことか
多分、オッパの望む答えにならないと
私はここから入れないってことか
だからもうここまで来てしまったのもあって
覚悟は決まってるから
オッパと目を合わせる
ジフン「あなたちゃん」
『はい』
ジフン「俺のこと好き?」
『はい、大好きです』
ジフン「俺と付き合う気になった?」
『…はい、なりました』
ジフン「もう訂正なしだよ?」
『はい、大丈夫です』
ジフン「じゃあ、あなたちゃん」
『っ、はい』
ジフン「俺も大好きだよ。俺と付き合ってくれる?」
『はい、私でよければ』
ジフン「ふっ、じゃあ合格」
そう言って私から離れて
「おいで」て招き入れてくれた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!