第4話

320
2025/06/01 08:00 更新




🙇‍♀️


夢主の委員会を、作法委員会⇢生物委員会委員長
に変更しようと思います❁.

何卒よろしくお願い致します😺







ジャリ…




疎らに散らばる小石を慎重に…迂闊にも躓いてしまわないように




慎重に踏み進める




そして、鮮やかに生い茂る木の葉の、木洩れ日の下にゆっくりと膝を落とす





すると…一枝掴み、ゆさゆさと揺らしていると





ガサガサ




中から小さな、愛らしいつぶらな瞳と目が合う




この子は、先日伊作との薬草採りで、人間のかけた罠にかかっていたところを見つけた、なんと可哀想なリスだ。





当然伊作が見過ごす訳がなく、僕が委員長を務める生物委員会で看取ることになったのだ。




伊作は、元気になるまで傍で見守ってあげたいけどなぁ…と名残惜しそうだったが、



六年生、加えて保健委員会委員長が、そんな呑気にしていられる時間はなく



あっという間に他の怪我人の元へ呼び出されていったことを鮮明に覚えている。




なので、僕が伊作の代わりにこの子の傷を治して、元気な姿で伊作に会わせてあげようと



最近は自分でもわかる程張り切っている。



あなた
ふふ…。元気になったか…?



まあるい愛らしい小さな姿は、大きなフワフワのしっぽを大きく振り回しながら



僕の掌の上で大きく燥いはしゃいで見せた



あなた
すっかり元気だな。
けど、もう少し安静にしてような



すり…と人差し指を差し出して見せると、頭をゆだねるように指に縋り付いてくる




そして数刻戯れていると、後ろから砂利を踏み締める音を拾う



ご機嫌だったリスも野生の聴覚で足音を察知すると、一瞬怯えて見せたが



僕ら、主に動物への優しい目線を確認すると、今にも飛びつきそうな勢いで訪問者の元へと駆けていった



あなた
八左ヱ門。
竹谷 八左ヱ門
あなたの名字先輩!
この子ほんと元気になりましたね~




お~よしよし、と足元をくるくると駆けまわるリスを優しく掬い上げると



頭をなで、頬ずりをし、忍ばせていた餌をリスの口元に運ばせていた



あなた
うん、ここまで元気になったのも
八左ヱ門のおかげだ。ありがとう


竹谷 八左ヱ門
あっはい!
先輩のお役に立てて僕もうれしいです!
竹谷 八左ヱ門
まぁ、俺のやりたいことやっただけだけど…




いつでもなんでも頼ってください!と




見えない大きな尻尾がぶんぶんと振り回されている幻覚が見えてくる





……伊作は、褒めてくれるだろうか。



あの笑顔でありがとうって、感謝されるだろうか。




いや、見返りが欲しくてリス助けをしたんじゃない






けど…………









期待してしまうんだ。




伊作は優しいから、嘘でも褒めてくれるだろうな。




もし、もしも治療が間に合わなかったとしても、僕を責めることはないだろうし




愛想笑い、作り笑顔で、僕に感謝を述べるのだろうか……。





いつも思う。




本当は僕は伊作の傍に居ていい存在ではなくて、




傍に居続けたとして、きっと僕は今みたいに伊作の優しさに縋り付くのだろう






ほんと、馬鹿みたいだ







竹谷 八左ヱ門
あなたの名字先輩…?
あなた
っ…ごめん。上の空だった




きにしないで と下手なりに取り繕ってみたものの、




気分は晴れないまま、八左ヱ門からリスを回収すると、怪我を負わせないように小屋の扉を閉め、




ひとつ深呼吸を挟む



あなた
ふぅ…。
じゃあ、僕は行くよ。じゃあね
竹谷 八左ヱ門
えっ、あっ!
あなた





ここで感傷に浸るわけにはいくまいと思い、自室へ帰ろうと背を向けたその時




突然後ろからドがつく大声が聞こえた




驚いて振り返ってみると




どうやら滝の汗を流した様子の八左ヱ門が、自分の後頭部をなでながらへらっと笑っているではないか




あなた
なに、八左ヱ門?
竹谷 八左ヱ門
えっと、えっとぉ……
竹谷 八左ヱ門
あっ、か、買い物!
一緒に町に出ませんか!







あなた
買い物…?



プリ小説オーディオドラマ