第9話

夕焼けで紅い 黄昏時
106
2019/03/04 12:02
夏希side

放課後... 委員会活動で副委員長をしている私は
書記の子と 委員長と残って作業をしていた


作業は 30分ぐらいで終わって あとは先生に届けるだけ



『 よし 届けに行くから先生探すかー』

[はいよー]


『 行くぞー 若旅~』


[ハイハイ]





委員長は男子たけど部活同じで まぁ仲はいい



書記の子も 隣のクラスだし結構仲が良くて
この委員会が好きだった



[あ! 先生! あの資料書き終わりましたよ!]

『 ありがとー 助かった! ナイスね!』



5分ぐらいで先生を見つけて無事届けられた
まぁ部活には参加できるか



教室に戻って 帰りの支度をしている時

『あー 夏希ー? 委員会終わったのー? 』

と、友達の声がして

[あー終わったよー]


『 じゃあ一緒に部活行こ!』

と言われたのでそうすることにした


部活を結構やって 疲れたので休憩をすることにした


外に出て 休憩をしていると ふと 陽の姿が見えた




後輩をリードして シュートも決めていた

かっこいいなー

と 唐突に思っていた


『 あーゆーの 青春だよねー』

といきなり友達が言うものだから
びっくりした

[そうだねー]

そんなことを言って ずっとその方向を見ていると何だか時間の経つのが早く感じた


でも 時が止まっているようにも見えた



黄昏時って不思議だ.......
寂しくなったり 恋しくなったり

綺麗なんだろう.......




???side


あの子はいつも あいつを見ると寂しそうな顔をして


でも恋しい顔をして


なんか嫌だ

あの子が嫌じゃない

あの子をそんな顔にさせる
あいつが嫌だった


近いけど遠い気がして

でも手は届く距離にいて




なんだよこの気持ち





そう思いながら過ごしていたら
いつの間にか 人形病になっていたりしていた




あー恋だったんだな


そう思いながら 過ごしていた



日に日に動きづらくなっていて
体の自由が効かなくなったけど


何故か この状況が面白かった




でも あの子が あの時 あいつの事を
『 かっこいい』
なんて言うもんだから

ショックで情緒不安定になって
大変だったな




あーあ また症状が進んだよ


紅く染まる空に木になりかけた 右手をかざした





.......そろそろ終わりか.......





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