あなたside
ミナの涙を見たのは久しぶりだった。
「あなたのせい」と言ったミナの言葉の意味が分からず、
ただ呆然とミナが走って行ってしまった空間に
1人で立っている。
追いかけようとしたけど立ちすくんでいたせいで
ミナがどこに行ってしまったのか分からない。
あなた「電話しよ。」
何度かけても繋がらない電話。
さすがに冷や汗を感じた。
このままミナが私の元に帰ってこなかったら...。
「別れ」の文字が頭をよぎる。
ナヨン「あれ?あなたじゃん。こんなところで何してんの?」
あなた「あ、ナヨンオンニ...。」
ナヨン「どうしたのよそんな顔して。まあ何となく何があったか分かるけど(笑)」
あなた「え...?」
ナヨンオンニは呆れた表情で
ナヨン「ミナから連絡あったし。」
と言った。
あなた「え!?連絡あったの!?」
自分でも驚くほど大きな声でナヨンオンニに食いつく。
ナヨン「ちょ、あなた落ち着いて...!ミナならちょっと気晴らしに出かけてくるって。」
あなた「どこに!?」
ナヨン「それは私にも分かんないわよ。」
あなた「そっか...。」
一体どこに行ってしまったんだろう。
ナヨンオンニも知らないんだから
きっと他のメンバーも知らないだろうな。
ナヨン「珍しいじゃない、あなたとミナが喧嘩だなんて。」
あなた「うん...。でもそれが私にもよく分かんなくて...。」
ナヨン「よく分からない?」
あなた「急にミナが泣き出しちゃって...。」
ナヨン「そんな急に泣き出すなんてことはないでしょうよ。その前は何か話してた?」
あなた「確か明日デートしない?ってミナに誘われて、それで予定があるって言ったかな?」
ナヨン「え?」
あなた「え?」
ナヨンオンニはポカンとした顔でこっちを見ている。
あなた「どうかした...?」
そんなナヨンオンニに恐る恐る声を出すと
ナヨン「どうもこうもないでしょ!?まさかそれで原因が分からないって言ってるわけ?」
あなた「え?あ、うん...?」
しどろもどろの私とは裏腹に
ため息をついて頭を抱えるナヨンオンニ。
ナヨン「そんなのミナはあなたと明日のオフを過ごしたかったからに決まってんじゃん!」
あなた「え!?そうなの!?」
ナヨン「逆に何だと思ってたわけ?」
そういうことだったんだ...。
ナヨン「ミナも素直じゃないけどね(笑)」
そうだよ、
ミナも元々素直に思ってることを言えない人って
私が1番よく分かってるはずだったのに。
そんな人のことを第1に考えるミナだからこそ
好きになったのに...。
私のせいだ。
あなた「ミナのこと探してくる。」
ナヨン「はいはい、行ってらっしゃい(笑)」
最後の最後までナヨンオンニは
私のことを呆れた顔で見ていたけど
顔は笑顔でやっぱり私たちのオンニなんだなって実感した。
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次でラストです!多分...(笑)












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。