ここら辺でええか...と適当に決めた芝生の上に並んで座り、買ったものを広げパクパクと食べ進めていく
なんて他愛もない話をしながら...
それでも隣に並んで笑い合っているのが楽しくて
少しずつでも彼のことが知れるのが嬉しくて
ふと花火まだかなぁ〜なんて見上げた夜空には
薄らと光る細い三日月が浮かんでいた
それは最近彼を想いながら月を見ると自然と頭の中に流れてくるメロディーで...
ん...?え...今うち.......歌ってた?
と横をチラッと見るが
彼は美味しそうに焼きそばを頬張っていて...
なんてバクバクと詰まっていた息を小さく吐き出す
さっき撮った写真のことを思い出し、送ってもらおうと携帯の画面をつけるともうそろそろ花火が上がる時間になっていた
と急いでまた空を見上げる
と彼がつぶやくとすぐに光の筋が上がり始め
バン...ババンッ..._
ずっと痛いほどにうるさかった胸は花火の振動にかき消され
色鮮やかに眩しい光が空一面に次々と広がっていって
私はすぐにその光に夢中になり、ずっと空を見上げていた
と一斉に動き出した人の流れを待ちながらぼーっと眺める
私はなんだかまた漂い出す沈黙に耐えられずそう声をかける
と笑う彼をチラッと見てまたやられながら、ゆっくりと立ち上がり並んで歩き出す
なんか.......またちょっと気まずいやん...
ほんまは帰りたくないんやけどなぁ〜...
あぁ〜何話そ...
なんて考えながら歩いていると
人混みの中によく見る背中を見つけて...
とまたチクチク痛くなる胸を掻き消すように
咄嗟にそう言いながら少し並んでいるお店をなんでもいいからと指差した
指差した先の出店にはヒラヒラと光る
わたあめ の文字が並んでいて
と硬く笑いながら彼を見ると
彼はふわっ...と優しく笑っていて
いや...むしろもっと並んでもええかも...
なんて思いながら大股で進む彼の後を小走りで追いかけた
短い列だったがなぜかやっぱりさっきみたいに話は弾まず
また始まった沈黙に少し気まずさを感じていた私はすぐに手渡されたわたあめを口にして歩き出した
でもこれまたなぜかさっきと違ってチラチラと横を見ると
かなりの確率で彼と目が合い必死に頬を上げるがまたさらに気まずさが増え
薄暗い帰り道をゆっくりと進みながら...
あぁ、、、、、、もうほんまに...帰っちゃうんか...
と気持ちとは裏腹に徐々に棒の先は小さくなっていく
私は残していた最後のわたがしを咄嗟にパクッと口に含み
あ、、、、、、なくなっちゃった...
とまた胸がキュッ...となりながらゆっくり横を向く
水色にはなびらの浴衣がこの世で一番
似合うのはたぶん君だと思う
よく誘えた 泣きそうだ〜♪
はい...ここまでご覧いただきありがとうございました🙇♀️
いつもいいね🤍もありがとうございます😊✨
夏祭り編...これで終わりとなりますが、思ったよりも長くなってしまいました...笑
これの🩷sideはぜひ...
"わたがし"
をお聴きになってもらえたらな...なんて...
たまにはこんなのもアリですか?🫣
次はまた書けたら更新します🙇♀️











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!