重岡side
それから、あなたの下の名前はあまり学校に行けない代わりにメンバーそれぞれから勉強を教えて貰いながら仕事も両立して頑張っていた。
そんなある日……
電話📞プルプルプル
重岡「どうしたー琴葉??」
あなたの下の名前「ハァハァハァ、大毅……、助けて、ハァハァハァ苦しい……」
重岡「おい!大丈夫か?!今どこや!!」
あなたの下の名前「事務所の、レッスン室……ハァハァハァ……」
重岡「ちょっと待っててな、すぐ行くから!!絶対、電話切るなよ?!」
あなたの下の名前「ハァハァハァ…う、ん……」
何があったんや……
数分後……
🚪ガチャ
重岡「あなたの下の名前!!」
あなたの下の名前「ハァハァハァ……大毅……。」
重岡「ギュ…もう大丈夫。遅なってごめんな。深呼吸しようか。吸って……」
あなたの下の名前「ハァハァハァ……スゥー……ハァハァ」
重岡「吐いて……」
あなたの下の名前「ハァー……」
重岡「上手やでー、もう1回。」
数分後……
重岡「落ち着いた??」
あなたの下の名前「うん…ありがと。ごめんな、急に呼び出して😔」
重岡「全然ええよ。あなたの下の名前が無事で良かったわ、ホンマに。焦ったもん、俺。電話出た時!琴葉、死ぬんちゃうんかって」
あなたの下の名前「いや、勝手に殺さんといて(笑)」
重岡「いや、ホンマに焦ったんやで??」
あなたの下の名前「スイマセンデシタ。」
重岡「なんでカタコト(笑)」
あなたの下の名前「😪」
重岡「え、寝た(笑)??おーい、あなたの下の名前〜?」
あなたの下の名前「😪」
重岡「もう夜遅いし、とりあえずシェアハウス帰るか。よし、マネージャーの電話番号はーっと……」
後から聞いた話なんやけど、これが初めての過呼吸だったらしい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。