第5話

第3話⚫🌸
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2023/10/22 21:00
彗月文乃
彗月文乃
んっ。ここは。
見回すと、辺りは暗闇に包まれていた。
何処だろうか、ここは。
それに、いつの間にか服も変わっている。


暫くすると、辺りが明るくなってきた。
彗月文乃
彗月文乃
えっ...
息ができない。震えが止まらない。



私が居た場所は、昔、私が父親に虐待されていた場所だった。
彗月文乃
彗月文乃
な、んで...
父親
父親
桜、久しぶりだな。
彗月文乃
彗月文乃
お、とう、さん...
父親
父親
本当にお前は、迷惑しかかけないな。
何時になってもお前は変わらず、誰にも必要とされていない。
彗月文乃
彗月文乃
ち、ちがっ
私は後ろに下がろうとしたら、ポスッと当たった。
彗月文乃
彗月文乃
ごっ、ごめんなs
芥川龍之介
彗月ちゃん。消えてくれないかい?
彗月文乃
彗月文乃
えっ。な、んで。
堀辰雄
もう顔も見たくないです。
川口千暁
川口千暁
文乃先生、最低です。
彗月文乃
彗月文乃
ま、待って!
皆が去っていく。
私も追いかけようとするが、誰かに掴まれていて前に進めない。
父親
父親
消えてしまえ。
彗月文乃
彗月文乃
はっ。
目に入ってきたのは、知らない天井に、知らない部屋。
ここは...
彗月文乃
彗月文乃
ハァハァハァハァ
さっきの悪夢のせいで、息が荒れている。
汗が出ていてじっとりと身体に張り付いていて気持ちが悪い。
腕の震えも暫くおさまらないだろう。


いつの間にか、目から涙がこぼれてきた。
誰かに聞かれまいと、必死に声を押し殺す。
怖い。皆に嫌われることが。
怖い。また、あの頃の生活に戻るのが。
怖い。誰からも必要とされなくなるのが。
彗月文乃
彗月文乃
誰か、助けて...
???side
司書が嫌いだった。
何やら、新しい司書が来たという噂を聞いて、絶望する。
また、千慧のように暴力や暴言を吐かれるのかと。
新しい司書を見るために行くと、何故か倒れていた。
何があったのか聞くと、いきなり司書が倒れたらしい。
司書だから触りたくないが、どうすれば良いのかと皆慌てていた。
司書は大嫌いだ。なのに彼女を見た時、心を揺さぶられた。



何処かで知っている。
彼女は助けなければならない。



そんな使命感に襲われた。
知らぬ間に彼女を抱え、補修室に向かおうとするが、生憎入れるスペースがない。
自分の部屋に入れるのも嫌なので、千慧が使っていた部屋に彼女を運ぶ。
正直、こんな部屋には来たくなかったが、仕方ない。
彼女をベッドに運ぶ時、眼鏡が少し外れた。
掛け直そうとした際、彼女の顔を見た。
何処かで会ったような近親感が芽生える。
彼女に眼鏡を掛け直した時、
???
〇〇〜!
???
今行くよ。
そして部屋を出て、〇〇の元へと向かった。
桜凛来夢
桜凛来夢
こんにちは!作者です!
いかがでしたか?文乃ちゃんを部屋に運んだ人は誰だと思いますか?
わかった方は、コメントでお知らせください!
それでは~❀

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