それはタマと南へ向かう途中…
(えっ、誰?)
すると、また…
(大切な…仲間?)
(どういうこと、君は誰?)
(いや誰と聞かれましても玉森さん俺にも分からないんです、あはっ)
(わっ、今度は違う声が聞こえた!?)
(えっ、浜路さんって、お姫さんなわけ)
俺達は、ミツに危険が迫っていることを毛野と浜路姫から聞く。
・玉森side
(なっ、マジでか!?)
(光りの戦士、それってミツのことか?)
その声は、徐々に途切れ次第に聞こえなくなり。
(廉お前なにをやっているんだよ、ちっ)
俺達はひたすら走り続けた「今、行く待っていろ」心の中で廉に話しかけながら、だから早まったことをするなと。
そんな事をしたら、あいつは壊れてしまう。
(俺は頑張る!だって、あんなにも俺を慕ってくれている廉がミツを手にかけたりなんかしたら、きっと後悔する、いや…)
(頼む廉、お前が苦しむ姿を俺は見たくはないんだ、廉が大好きだから)
その足はどんどん早まりスピードを上げて行き、
しかし俺達が着いた時には全てが終わっていたん
だ。
そこには、崩れ落ちるように地面へ膝まずき泣いている廉と闇の色に染まったミツの姿が…
その光景をけして忘れはしない、俺達の心をまるで玩具のように扱った闇の連中を絶対に許しはしないさ、だから例え相手が姉さんであっても俺は戦う。
(ごめんなさい、でも俺がこの手で楽にしてあげる
から怜香、生まれ変わったら俺達の世界においで)
「待っているよ、きっとまた会えると信じて」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。