第4話

僕のデータ
54
2024/02/04 03:35
SDカード見ようかな…
やっぱり気になるし、見よう
でも博士はほかの人には見せてはダメといっていたからアインにはみせないでおこう
やっぱり開けた
博士がいなかったから不安だったけれども自分だけでできた
よし、このファイルを開いて、何が書いてあるんだろう
2○△□年
そろそろ自分の助手がいてくれると助かる
助手を作ることにしよう
そしてさらに新たな試みをしてみることにした
今まで天使と悪魔のハーフは造ったことなかったが、はたして造れるのだろうか
とりあえずここに見た目や年齢などを記録しておこう
そこには僕の条件とピッタリ合うようなことが記されていた
これっと僕のことだよね?
僕は博士の助手だったんだ…
じゃあなんで捨てられたの?
それとも本当は捨ててないのかな?
続きを読もう
2○△☆年
あれからどうすれば造れるかを考えていた
そして二つの方法を思いついたが、ひとつは絶対に無理だったからあきらめた
もうひとつの方法は遺伝子を改造することだ
ベースになる遺伝子二つをうまく組み合わせて造ることができる気がする
やってみよう
ダメだうまくいかない
これは遺伝子を組み込むしかなさそうだ
ベースとなる天使と悪魔を用意して角部分と羽部分の遺伝子を人間に組み込む
それには子供のほうが向いているだそう
大人では成長しきってしまっているからうまくなじむかわからない
やってみるか
やっぱり僕は人造人間だったんだね
それは分かってたんだけど、この話を読んでる限り僕には二人分の遺伝子+一人分の人間の体を使ったってことだよね
見た目はできているがなかなかうまくいかず、途中で息絶えてしまう
でもこれなら何度かやっていればできそうだ
その前にできたとして名前をつけてあげないとなんて呼べばいいかわからないな
なら名前は天使と悪魔の名前の頭文字を左右に真ん中に成功した被験体のアルファベットをおこう
よくわからないことがたくさんかいてあるな
難しいなぁ
僕の名前は天使の名前の頭文字と、僕が何番目の実験かを表すアルファベットと、悪魔の名前の頭文字を並べた名前ってことだよね
じゃあ、天使の頭文字のオと、何番目かのLつまりルと、悪魔の頭文字のト
僕ができるまでに11回は失敗してるってことだ
僕ができるまでにそんなたくさん…
でもまだ続きはあるみたいだ
読んでみよう
とうとうハーフが完成した
前世の記憶をちゃんと失っているかを確認しなくては
そのためにいくつかの質問を用意した
ここですべてわからないならば完全に成功したことになっている
記憶を失わせるためにチップを埋めてある
そこには私の命令には逆らえないようにしてあるのだがそれが悪い方向に働いてないことを願う
僕にチップが埋めてあるの?
知らなければよかった
えぇ、だからたまに僕が思ったことじゃないことしてたのかな
記憶もなくなっていて良い感じだったのだが、この情報が外部に漏れてしまった
いつか私のところに敵が攻めいってくるだろう
この研究所は武器などは置いていない
一応万が一のときのことは用意してあるのだが、オルトは連れていかれてしまうだろう
すべての回線を確認し、いつ敵が来るかを確認しなくてはいけない
いつか確認でき次第オルトを研究所から逃がそう
僕は逃がしてもらってるの?
それは本当なのかな
本当なら最初から言えばよかったじゃん
ここに書いてあることも嘘なのかもしれない
いやまて、言わなかった理由もわかったかも
2○△◇年
探すまでに時間がかかりすぎた
まさかあさってになるとは
今日はオルトも寝ている
最低限のものを持たせて追放しよう
言い方は悪いが、追放するという形になってしまった
そしてこのデータはSDカードとしてオルトにたくそう
明日の朝このSDカードの説明をして、昼ご飯を食べた後追放する
これをオルトが見ているかはわからないが信じてほしい
なるべく情報は周りに漏らさないようにしてくれ
そして来年のこの日信じてくれるなら研究所に戻って来てほしい
オルト生き延びてくれ
これ以上は何も書いてないようだ
僕は博士を信じたらいいのかな
でもこのSDカード外部の人に手渡したら僕の命がかかっている気がする
たとえアインだったとしても
この家にずっといることになったとしても
アイン
アイン
ご飯食べる?
リビングでアインが呼んでいる
オルト
オルト
食べたい
夜ご飯食べてないからちょっとお腹すいた
アイン
アイン
じゃあリビングに来てねー
オルト
オルト
わかった
リビングに向かう
オルト
オルト
ご飯食べていいの?
アイン
アイン
いいよ
ここの家にいるんでしょ?
オルト
オルト
とうぶんはそうなりそうだけど
アイン
アイン
ならいいよ!
アイン
アイン
それにしても元気ないね
何かあった?
あれを見たらちょっと気持ちが複雑になっている
オルトはSDカードを見るなという命令を博士がしてなかったのはなんでだろうとか考えることがたくさんあるから
オルト
オルト
いいや
何にもないよ
アイン
アイン
それならよかった
ご飯食べて機嫌なおしな
オルト
オルト
ありがとう
手作りの料理食べたことない
食べてみたいけど毒とか入ってない?
オルト
オルト
いただきます
一口だけ食べてみる
オルト
オルト
おいしい!
アイン
アイン
よかった~
思わずすぐに全部食べてしまった
うーん眠くなってきたな
オルト
オルト
アイン寝ていい?
アイン
アイン
いいよ
部屋にベットあるから使ってね
オルト
オルト
ありがとう
部屋に戻った
SDカードは僕の服にあるポケットに入れておこう
これならほかの人はここにポケットがあるなんてわからないはず
まだ複雑な気持ちだけれど寝てスッキリしよう
??
ヤッホー見えてる?
オルト
オルト
誰?
??
誰とは言えないけれどここは君の夢の中ということは言えるよ
オルト
オルト
夢の中なのに意識ははっきりしてるよ
??
まあね
君の意思を聞きたくてね
??
君SDカード見たでしょ
オルト
オルト
なんでそれを?
??
だって君の夢の中だもん
ある意味僕は君だから
オルト
オルト
ふぅん
同じ人くらいいるよね
??
わかってくれたならそれでいいや
??
僕が聞きたいのはSDカードを見たうえで博士のことを信じられるかってこと
オルト
オルト
悩むなぁ
だって僕は捨てられたんだよ
??
でもSDカード見たでしょ
オルト
オルト
だから悩むんだよね
オルト
オルト
でもSDカードに書かなくても口頭で伝えればよかったのにって感じのところたくさんあったよ
??
君は博士の意図がわかるかい?
オルト
オルト
少しだけ
??
わかったら君は研究者に向いてるかもね
??
ヒントを言うよ
??
博士はあることを恐れていたんだ
??
なぜ恐れていたかはSDカードの情報を元にすればわかるはず
オルト
オルト
全部はわからないよ
もっと教えて
??
ごめん僕から言えるところはここまでだ
??
じゃあ君は博士を信じられるかい?
きくのは一回だけだよ
??
そしてこの選択は夢の中だけど君の未来を大きく変えるはずだ
それがなぜかも君は知っている
オルト
オルト
わからないこといわないでよ
オルト
オルト
まあいいや
じゃあ僕の選択を言うよ
??
最後にもう一回
夢の中だけど大きく未来を変えることになる
しっかり考えて応えてくれ

アンケート

博士を
信じる
100%
信じない
0%
投票数: 6票
信じると信じないというのはなにかというのは自分で考えてください
それに正解はありません
また、ここはエンディングの分岐になると思います
信じるほうになりました!
今回はここまでです

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