第10話

百鬼夜行《2》
523
2022/10/30 15:00
「「「「「「「はぁぁぁ?!」」」」」」」
禅院 真希
おい悟!どう言うことだ!
五条 悟
その名の通りだよ?
禅院 真希
お前呪詛師だったのか?!
五条 悟
違うよ?僕はあなたの下の名前の作戦を少し手伝うだけ
パンダ
何をするつもりなんだ?
あなた
それは…乙骨が起きたらね…
乙骨が起きるのを待つこと数分、傑の怪我も治していると乙骨の意識が戻った
乙骨 憂太
ん…ん…っ
禅院 真希
憂太!やっと起きたか!
折本理香
憂太
乙骨 憂太
ごめんね理香ちゃん、待たせちゃって
パンダ
どうした優太?
乙骨 憂太
えっーと、理香ちゃんに力を貸してもらう変わりに同じところに行く約束をしてですね…
禅院 真希
はぁぁ?!!お前それ、死ぬって事じゃねぇかこのバカ!
すると突然理香が人間の姿に戻る
五条 悟
おめでとう解呪達成だね
五条 悟
以前優太が立てた仮説が正しかった、理香が君に呪いを掛けたんじゃない、君が理香に呪いを掛けたんだ
そうか…そうなんだね、憂太と理香はそんなにも愛し合ってるんだね



羨ましいな…
理香はキラキラと光になって空に上っていった
あなた
さぁ、悟…終幕を迎えよう
五条 悟
ちゃんと成功させてよ?成功させなきゃ僕が怒られるんだから
禅院 真希
何をするんだ…
あなた
傑…少し離れてね、悟お願いね?
夏油 傑
あぁ…分かった…
五条 悟
行くよ?
その瞬間悟の呪力を僕に全て渡す勢いで僕に呪力を渡した
その反動で僕は吐血した、が、ギリギリ耐えられた…
あなた
はぁ…はぁ…ありがとう悟…最後に感謝する…
五条 悟
最後…?どう言うこと?
あなた
記憶操洗術 極の番 《全乱操記憶》
その瞬間全ての術師に圧が加わった様な重みを感じた
???
『貴方は何を望む?』
あなた
夏油傑に関する全ての記憶だ
???
『どう書き換える?』
あなた
夏油傑は高専卒業後五条悟同様に教師になった、傑が殺した村の人達は来秋あなたの下の名前一人で皆殺しにした、そして百鬼夜行を起こしたのは特級呪詛師来秋あなたの下の名前一人で悟と傑二人が首謀者である来秋あなたの下の名前を追い詰め殺した
五条 悟
おい!ちょっと待て!
夏油 傑
あなたの下の名前…まさか!全ての術師の記憶を書き換える気かい?
あなた
夏油傑を知る全ての人物の記憶を全て変える、一人でも逃したら許さない
???
『分かった、何を代償にする?』
あなた
それは勿論、僕の命が代償だ!
五条 悟
おい!それは聞いてないぞ!俺はそんなつもりで手を貸した覚えはない!
あなた
僕の命を掛けないと術式が不完全でいつか解けてしまうんだ…
夏油 傑
あなたの下の名前…止めてくれ、私はあなたの下の名前がいなくなった世界でどう生きれば良い?
あなた
そんな顔しないで…僕に関する記憶も全て変わってるはずだよ、だから恋人で居るのはこれで最後…
???
了解しました、命を代償にした完全な術式発動します、完了まで約十分
何かがそう言った瞬間傑を知る全ての術師の額に時計が浮かび上がっていた
あなた
ここでさよならだね、だから硝子…泣かないで
その場にいつの間にか居た硝子に近付き涙を拭った、すると硝子に抱き締められた
家入 硝子
バカっ!何一人で背負ってんだよ、ちょっとは頼れ!
あなた
うん…ごめんね、悟も利用するようなことしてごめん…
五条 悟
俺はあなたの下の名前との記憶を忘れたくねぇよ…バカ
あなた
新しい記憶ではただの同級生って記憶になってるから…そんなに記憶にないかもね…
夏油 傑
あなたの下の名前…私のせいですまない…でも私はあなたの下の名前のいない世界は…
そう言いうつ向く傑の頬に触れてそっと口付けをした、そして傑の首に一緒に買った指輪を通したネックレスを付けた
あなた
これだけは大事にしてるって記憶書き換えたから、ずっと持っててね?
夏油 傑
あぁ…勿論…
そうして傑の額にある時計を見ると後一分くらいしか時間がなかった
あなた
そろそろお別れだ、えっと乙骨達一年生、傑を頼んだよ…
悟も、傑は誰よりも優しくてそれでいて溜め込みやすいんだよ…
あなた
あの日から傑は悟の事を話してると心配そうな辛そうな顔してたんだ…
傑は悟の事大好きなんだよ、だから悟が一人で最強になって焦って疑問を持ち堕ちてしまった…
あなた
もう傑は呪詛師にさせない、悟と二人で最強で居てね…
額の時計の針が頂点に達しその瞬間視界いっぱいに光が放たれた
あなた
バイバイ…み…んな…愛してるよ…傑…
そうして僕…来秋あなたの下の名前は死んだ

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