あなたの下の名前side
「さっこーい!」
「ナイサー!」
「おい、ストレートしめんぞ!」
そんな元気のいい声を聞きながらひたすらスクイズを振る
時刻は朝7時
絶妙に眠い時間
あなたの名字「ふぁ...」シャカシャカ
だから欠伸をしてしまうのも仕方ないと思う
逆に、なんでこんな朝っぱらから動き回れるのか不思議で仕方がない
はぁ、マネージャーってこんな大変なんだ
こりゃあ堪えるなぁ
てか、一ノ瀬先輩サボるくせに朝練はちゃんと起きてくるんだよね
わかんないな
愛佳「ふわぁあ...眠いなぁ」
...まぁ、欠伸ぐらいは出るよね
早起きだし
やっぱ部員が元気すぎるんだ
及川先輩とか、岩泉先輩に叩かれながら体育館に入ってきたからね
なんか、体内時計が違うのかなって疑うぐらい通常運転
あなたの下の名前「あ、これで終わりかな」
ぼさっとしながら作業をしていると、いつの間にか終わっていた
いくらぼさっとしていてもちゃんと分量は見てたから完璧
んーハイスペ
それじゃ、これを持ってってから日誌書いて終わりだね
朝練だから、これが終わったら授業がある
ってことで、練習量は通常より少ないし、マネ業も少ない
通常の量をすぐ終わらせれる私には、少し物足りない
...作業量を増やしてくれ、なんて言えないから
ヒロインさよなら作戦について考えている
私は外面を良くするために優等生じゃなきゃなの
だから授業時間は使えない
そう考えたらこの空き時間もなかなかいいものかもしれない
うん、じゃあさっさと仕事終わらせちゃお
よし、スポドリは端っこに置いとけば取ってってくれるし持ってっちゃおう
愛佳「あっ、あなたの下の名前ちゃんスポドリ終わった〜っ?」タタタッ
自己完結して、ドリンクを持とうとすると
一ノ瀬先輩が走りながら話しかけてきた
その姿はさながら漫画の1部
そう言われても違和感がないほどにあざとかった
おえー
ぶりっ子走りじゃん
しずかちゃんみたいに走って...
これ無意識とかつよ
内心とてもバカにしながら貼り付けた笑顔で対応する
あなたの下の名前「はい、終わりました!」
愛佳「おっ早いね〜!了解っ!」
愛佳「じゃあ次は日誌お願いしていいかなっ?」コテン
わかってるし
始めに2人で分担したじゃん
は〜、脳にシワが無いのかな
こてんって首傾げてさ
...早くぶっ潰したい
でも早とちりは良くないから、この怒りを押さえ込んで返事をするの
あなたの下の名前「はい、わかりました!」
愛佳「うん、いい返事っ!じゃあよろしくね〜!!」
先輩面しちゃってさ
...上から目線にものを言ってた相手に立場奪われるとか可哀想
あなたの下の名前「...ふふ、日誌書いてこよ」
あなたが無意識に見下していた奴に嵌められるんだよ?
そんなことできない?いや、私はできるの
そこら辺にいる馬鹿みたいな悪女とは違うから
さーてと、そのための布石を日誌に置いちゃいますか
日誌の置いてある部室に行き、ペン立てにあるシャーペンを持って体育館へ向かう
あなたの下の名前「...」カリカリ
ボールの叩きつけられる音を聞きながら、ペンを走らせる
できるだけ強い筆圧で
これだと消しても跡が残っちゃう、ってほど
あとから書き直されたりしたらたまったもんじゃないからね
あなたの下の名前「...うん、これで一応不備は無いね」
日付、今日の担当、練習メニュー、みんなの調子、今日やった作業などなど
必須部分をすらすらと終わらせていく
途中、メモ欄に今回の練習の感想を書いたりなどもした
前のページを見たらやってみたから書いてみた
ついでに他のページも見てみたら、落書きがあったり「はらへった」と書いてあったり
なかなかに楽しめた
にしても、塩キャラメルのイラストはないでしょ、笑
違うページでは棒人間がバレーしてたり
教頭のヅラがズレているイラストがあったり
みんな遊び心あるね、笑
でも及川先輩のウィンクしてるイラストが1番上手かったかな
上手く特徴掴んでて最初びっくりしたし
描いてるのが花巻先輩っていうのにびっくりした
絵が上手いの意外だなぁ
あなたの下の名前「...あ、そうた」
日誌の1番最初のページまで見終わってから思い出した
そうだそうだ、伏線張っとかなきゃ
落書きのせいで頭から抜けちゃってたよ
ペラペラとページを戻る、昨日のページを探す
昨日は遅刻してきたってことで日誌は一ノ瀬先輩が書いてた
そして今日は私の担当
わざわざ見る必要のない日記を見るのはその日の担当だけ
ってことは、昨日に先輩が書いたことを改ざんしてもバレないってことだよね
こんなの絶好のチャンスじゃん
まぁ、今回は改ざんじゃなくて落書きを加えるだけだけと
脳内で作戦を説明しながら探す
...みーつけた
見つけたページを開いて、ある言葉を書く
あなたの下の名前「えーと、ここを真似て...」カリカリ
できるだけ先輩に字を似せて書く
字までぶりっ子感あるな...
でも、これならフォントみたいだから真似やすい
つくづく私に得のある存在だね、先輩
イラつくこともあるけど、馬鹿みたいに手のひらで踊ってくれるところは好きだよ?
あなたの下の名前「...これでOK」
あなたの下の名前「どんな風に反応してくれるのかな」
ね、みなさん
言うことなし!コメ返しに行ってまいります!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。