第11話

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2023/02/19 10:37 更新
その頃樋口は。
樋口一葉
あなたさんの枕元にアロマ置いておこうかな…。
立原道造
あ?何やってんだ。
樋口一葉
あなたさんにアロマを持っていこうかと。
ちょいちょいと銀が樋口の裾を軽く引っ張る。
樋口一葉
どうしたのですか、銀。
銀が紙に何かを書くと樋口に其れを見せた。
樋口一葉
「私も行きたい」?銀はあなたさんの事知ってたんですか!?
こくこくと頷く銀。
樋口一葉
くっ…悔しい…。まぁ立原が知らないので良かったですが…。
立原道造
何でだよ。
樋口一葉
だって私だけ知らないなんて悲しいじゃないですか!
立原道造
知るかよ…。
樋口一葉
よし、銀。行きますよ!
立原道造
おい、何もそんなに持っていかなくて善いだろ!?
樋口一葉
で、でも…あなたさんの好きな香りがどれか判りませんし…。
樋口一葉
取り敢えず行ってきます!
立原道造
あ、おい!…何だったんだよ。
芥川の部屋にこそこそと近づく樋口。
不審者の様だなと思いながら少し遠くで見ている銀を他所に樋口は何種類ものアロマを手にゆっくりと扉を開ける。
樋口一葉
なっ…!?
と短く呟くと微動だにしなくなった上司を見て流石に心配になり樋口の元へ向かおうとした時、もう1人、誰かが現れた。
中原中也
おい、芥川はいるか?…樋口何してる。
樋口一葉
うわぁ!
驚いた拍子にアロマを落としそうになる。
中原中也
お前何だその量…。まぁ善い。芥川、入るぞ。
樋口一葉
た、待ってください!今あなたさんがお休みになってて…!
中原中也
あ?あなた来てたのか。いや、だが何で芥川の部屋に?
樋口一葉
私を助けてくださった後に眠ってしまわれて…。それで今先輩の部屋に。
中原中也
…前に言ってた治癒の魔術か…。あなたに探偵社へ持って行って欲しいものもあったからな。首領に伝えてくる。樋口はアロマ置いてこい。
樋口一葉
は、はい!
樋口一葉
芥川先輩、失礼します。
扉を少し開けるとふよふよと眠るあなたと寝台ベッドの側でその手を握っている芥川が居た。
樋口一葉
あなたさん眠ってる…!あああ、かわいい…!しかも芥川先輩と手握ってる…!嗚呼、写真撮ったら駄目かな…。
樋口一葉
い、1枚だけなら…。いやいや、流石にそれは駄目か…?いや、あとであなたさんに許可を取れば…。
悩んでいる樋口の頭上からパシャッとシャッターを切る音がした。
樋口一葉
え?…って中也さん!?
中原中也
あ?なんだよ。
樋口一葉
もう帰ってきたんですか?
いや、それより今の隠し撮りでは…?
中原中也
どうせ手前も人の事言えねぇだろ。
樋口一葉
うぐっ…。あ、あとで下さい…。
あなた
ん…。ん?なんか五月蝿い…。
芥川龍之介
…お早う御座います。原因は扉の方かと。
樋口一葉
すみません!
それとあなたさん、芥川先輩、その…。
あなた
ん?
樋口一葉
このお写真保存しても宜しいでしょうか…!?
あなた
えぇ…!?はぁ、まぁ良い。特別だぞ?
芥川龍之介
…あなたさんが宜しいのなら。
樋口一葉
ひゃ…ひゃい!
あ、あ!このアロマどうぞ!


その後
樋口一葉
さ、早速待ち受けに…!
携帯の待ち受けにする樋口と
芥川龍之介
中也さん。少し宜しいですか。
中原中也
あ?
芥川龍之介
先程の写真を僕にも頂けますか。
ちゃっかり写真を貰う芥川。
兄さん。私も…。
そしてその芥川から写真を貰う銀がいたそうな。
その頃あなたはというと。
あなた
夏目先生、アロマたくさん頂きましたので先生の寝室にも置いておきますね。
大量のアロマを自分の師にも少し押し付けた。

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