第12話

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2023/04/04 09:58 更新
特に用もなくヨコハマの街をふらふらと歩く。
太宰治
やああなた!
ん?この声は太宰か。
あなた
あぁ太宰か。
太宰治
今日は何か用事かい?
あなた
いや、暇だったから一寸ね。
太宰治
成程…。なら私と逢引するのはどうだい?
あなた
ふむ。なら食事にでも行くか。
太宰治
え、善いのかい?
太宰が心底驚いたような顔をする。
誘ったのは君の方だろう?
あなた
いや、暇だし。
太宰治
相変わらずつれないなぁ。
国木田独歩
こんの包帯無駄遣い装置がぁあ!!!
太宰治
おや、この声は。
太宰治
くにきぃぃだくぅぅぅん!
国木田独歩
貴様今まで何処にっ…ってあなたさん!?
あなた
やあ。
国木田独歩
気付かずすみません。
あなた
いや、気にするな。それよりどうかしたのか?
国木田独歩
此奴がまた勝手に何処かへ行ってしまって…探していた次第です。
あなた
成程。して太宰、昼食はどうするんだ?
太宰治
国木田くん、突然なのだけど今日の昼食は彼女と食べても善いかい?
国木田独歩
ならばあなたさん。探偵社全員でうずまきに言って食べるのでは駄目でしょうか?
あなた
私は構わないが何故?
国木田独歩
他にもあなたさんと会いたいという奴が多くて…。
あなた
それほ嬉しい限りだ。
太宰治
少々残念だが…ま、いいだろう。さ、行こうか。
当然のように差し出される手を握る。
国木田独歩
だ、太宰!
国木田くんが凄い顔で太宰を見る。
太宰治
私達は長い付き合いだからね。
国木田独歩
そういうものなのか…?
あなた
ほら、さっさと行くぞ。
国木田独歩
え、えぇ。そうでした。
この後も太宰と国木田くんの言い合いを聞き流しながらうずまきへと向かった。

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