第27話

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2024/04/06 08:02
私はヴェルグリンド様と天通閣に到着した。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
じゃあ、頼めるかしら?
(なまえ)
あなた
まずはここを覆うように結界を張らないと駄目ですね。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
私が力を貸すわ。
さっさとするわよ。
私は薄紫、ヴェルグリンド様は赤色のオーラを纏い、そのオーラで巨大な結界を張った。
これで…。
(なまえ)
あなた
全てを見通す魔導書プロセクト・グリモワールよ、この空間を異空間化しろ。
開け、異空間の扉!!
私がそう言うと結界内は薄く藤色に光った。
これで空間をいじることは出来た。
紫苑
紫苑
流石はあなたですね!
(なまえ)
あなた
はぁ…何で紫苑が誇らしげなんです?
さっさとしますよ。
紫苑
紫苑
む、何であなたはそう淡々としてるんですか?
(なまえ)
あなた
性格だからしょうがないでしょう…。
紫苑
紫苑
むぅ…!!!
ルミナス
ルミナス
お主等、今喧嘩してる場合じゃないぞ!
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
ちょっと2人共?!
幻獣クヒプテット
グギャァァァ!!
紫苑とあなた
邪魔ですよ!!
今あなた/紫苑と話しているですよ!
空気読んでください!!
私と紫苑はその幻獣をぶっ飛ばした。
ルミナス
ルミナス
喧嘩しながら、戦っておる…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
やれやれ、2人共落ち着きなさい。
戦いが本格的になるわよ。
(なまえ)
あなた
はい。
紫苑
紫苑
はい。
ヒナタ
ヒナタ
(切り替え早い…。
そんなに早いなら喧嘩しなければいいのに…。)
(なまえ)
あなた
はぁ、一応死者蘇生もできる空間にしています。
基本的に私は攻撃には加われないので。
ヒナタ
ヒナタ
わかったわ。
貴女は死者蘇生ソレに集中して。
ガゼル
ガゼル
コレは負けられぬ。
ヨウム
ヨウム
やるしかねぇな。
ミュウラン
ミュウラン
精一杯、やりましょう。
マサユキ
マサユキ
一応、僕のスキルで勝てる確率は上げるよ。
それと、無駄だと思うけどあなたさんの護衛みたいなことしておく。
紫苑
紫苑
マサユキ、妹を絶対に守ってくださいね!
マサユキ
マサユキ
善意する…。
ルミナス
ルミナス
行くぞ、お主等!!!
はい!!!
戦いが始まった。
皆強いから幻獣クリプテットは少しづつだが減ってる。
問題はイヴァラージェ…。
リムル様、早く…。
何なら時空をつなげるか?
だが、今はコレに集中しないと…。
しかし、ミリム様やヴェルザード様…。
どうすれば…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
チッ
《あなた!!
命令よ、何も考えないで!!》
え?
今は戦争中、しかも天魔対戦…。
少しでも頭を働かせて…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
《貴女は貴女に出来る事をしなさい!》
そういう事か…。
(なまえ)
あなた
《御意!》
私はそれと同時に並列存在を出した。
そして、時空をつなげた。
簡単に行ったら出口、上手く見つけてくださいよ、リムル様…。
リムル
リムル
すまない、みんな!
予想通り、リムル様は生きてた。
紫苑
紫苑
リムル様…?
リムル様…!!
リムル
リムル
現状報告を頼む。
リムル様は私の隣に着地してそう聞いてきた。
(なまえ)
あなた
現在は幻獣クリプテットを仕留めています。
この辺り一帯は私の空間になっており、実質ラミリス様の迷宮の様になっております。
今は出てきてませんが、イヴァラージェがいつ出てくるかわかりません。
私が説明出来るのはここまでです。
リムル
リムル
充分だ。
出口を作ってくれてありがとうな。
お陰で近道が出来た。
(なまえ)
あなた
貴方様のお役に立てて私は嬉しいです。
ここからが本番だ…。
リムル様が居れば、何も怖くない…。
不安も無くなった、これで、全力が出せる。
ルミナス
ルミナス
リムル…!
お主、遅すぎるぞ!
リムル
リムル
すまん、フェルドウェイのせいで時空の果に行ってたんだ。
ウルティマ
ウルティマ
時空の果?
リムル
リムル
話は後だ。
イヴァラージェを何とかするぞ。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
《あなた!!
もう大丈夫ね?》
(なまえ)
あなた
《勿論、不安も無くなり全開ですよ!》
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
《頼みがあるわ。
一瞬、一瞬で良いからこの世界全ての時を止めて!》
(なまえ)
あなた
《何故です?》
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
《ギィとお姉様の増援を狙う。
無理なら無理でいいけど、あったほうが助かる。
お姉様は貴女を気に入っていた。
だからワンチャンあるのよ!》
(なまえ)
あなた
《承知しました。》
時空凍結アブソリュート・ゼロ】!!
私は数秒間、世界の時を止めた。
その時に感じた。
激しい力のぶつかり合い、あの時の稽古とは比べ物にならない力…。
お願いします、気づいて…。
私がそう願ってると、2つの気配が近づいて来た。
ヴェルザード
ヴェルザード
来ましたよ。
貴女のお願いどおりに。
ギィ
ギィ
イヴァラージェだよな?
よくぞ知らせてくれた、褒めてやる。
来てくれた…良かった…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
来ましたか。
ヴェルザード
ヴェルザード
愛弟子の頼みですもの。
ギィ
ギィ
その頼みがなかったら俺と戦い続けたのか?
ヴェルザード
ヴェルザード
えぇ!
あれ?
私いつの間にヴェルザード様の愛弟子になったの?
ヴェルザード様に稽古付けてもらったの1回だけのはず…。
あれ、私が忘れてるだけでまだあったっけ?
嫌ない、アレが初対面だし…。
今口出しはやめておこう、殺される。
幻獣クヒプテット
グギャャャ!!
マサユキ
マサユキ
あ!!
あなたさん避けて!!
ヤバイ、反応に遅れた…!

私がとっさに目を瞑ると幻獣のうめき声は消えた。
蒼影
蒼影
油断するな。
(なまえ)
あなた
蒼影、ありがとうございます。
蒼影
蒼影
背中は任せろ。
お前はやるべきことをやれ。
他のことは考えるな。
(なまえ)
あなた
わかってますよ。
私は死者蘇生を繰り返した。
このままイヴァラージェが出てこなければ…。
そんな考えをしていた自分を殺したい。
現実はそう、甘くない。
イヴァラージェ
グワァァァァ!!
ギィ
ギィ
来たか、イヴァラージェ。
リムル
リムル
コレ、仕留めれるか?
ヴェルドラ
ヴェルドラ
最悪、再封印でもよいが…。
それが出来るかもわからぬ。
(なまえ)
あなた
できなくは無いですね。
リムル
リムル
え?
(なまえ)
あなた
イヴァラージェの再封印、できなくは無いです。
私の空間を球体状にして、通天閣にもどしてしまえば、2度と出てくることはありません。
この空間内では解析も早く終わるのでどの様なものか先程調べましたが、封印できなくも無いです。
ウルティマ
ウルティマ
でも、お姉さんの負担が大きいよ。
それは最終手段、コレを倒す方法を考えよう。
イヴァラージェ
ぐわぁァァァァ!!
イヴァラージェを結界に攻撃した。
結界はひび割れた。
(なまえ)
あなた
まずい、修復を…。
バリンッ!バリンッ!バリンッ!
(なまえ)
あなた
きりがない…。
先に、魔素が尽きてしまう…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
あなた、結界はもう良いわ。
ありがとう。
(なまえ)
あなた
はい!
バリーン!!

結界は砕け散った。
ヒナタ
ヒナタ
来るわよ、攻撃に備えなさい!
ギィ
ギィ
総攻撃だ。
あなた、だったか?
フェルドウェイが来れないように足止めして来い。
リムル
リムル
はぁ?!
何言っちゃってるの?!
ギィ
ギィ
俺等はイヴァラージェの相手をしないといけない。
此処にフェルドウェイとミリムが来たら終わりだ。
せめて、フェルドウェイくらいは抑えれるよな?
(なまえ)
あなた
できる限り、やってみます。
リムル
リムル
死ぬなよ。
(なまえ)
あなた
勿論、行ってまいります。
私がフェルドウェイのもとに向かうと、ミリム様も一緒に居た。
ミリム
ミリム
……。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
何だ貴様。
(なまえ)
あなた
リムル様の秘書の1人、時空王タイムロードのあなた。
お前の足止めを任された。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
私は急ぐのだ。
ミリム、コレの相手をしておけ。
ミリム
ミリム
……!!
ミリム様が殴りかかってきた。
私はとっさに時間加速と神速を使い避けた。
これ、2人同時に相手しないとだめか?
フェルドウェイ
フェルドウェイ
ミリムの攻撃を避けるとは…。
(なまえ)
あなた
ミリム様には申し訳ないですが、別空間に行ってもらいましょう。
私はミリム様を私の空間に飛ばした。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
私と1対1で勝つつもりか?
(なまえ)
あなた
いいえ、私の目的は足止め。
それ以外ない。
(なまえ)
あなた
リムル様達の邪魔はさせない。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
ここで殺す!
そこから戦闘が始まった。
(なまえ)
あなた
時空の歪みツァイト・ディストーション
フェルドウェイ
フェルドウェイ
王宮城塞キャッスルガード
チッ…防がれた…。
面倒な結界だな…。
アレさえなければ…。
あの力を使えば動けなくなるから却下。
自力で壊すか…。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
はあ!!
フェルドウェイが剣で攻撃してきた。
私はミリム様の攻撃同様に時間加速と神速で避けた。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
何故お前の様な小娘が私と渡し合っているのだ…!!
(なまえ)
あなた
私は最上位聖魔霊の鬼神だ。
そして今は強化を使い更に神聖さを帯びているんだ。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
たった、そんなことで…!!
ガキンッガキンッガキンッ!!
剣同士がぶつかり合う。
大鎌が無いのが少し不便だ…。
ダグリュールめ、恨んでやる…!
現状はフェルドウェイが押している。
向こうの攻撃を私は避けて、その隙に攻撃を繰り出す。
だが、結界で阻まれる。
一か八か…。
(なまえ)
あなた
時空狂転ツァイト・リヴァーサル
フェルドウェイ
フェルドウェイ
?!
よし、隙ができた。
今なら…!
(なまえ)
あなた
時空崩斬タイム・スラッシュ
やっと片腕を切り飛ばせた…!

私は【王宮城塞キャッスルガード】を一瞬だが壊せた。
フェルドウェイ
フェルドウェイ
なっ…!?
王宮城塞キャッスルガード】が破られた…?!
(なまえ)
あなた
腕一本でここまで苦労するとは…。
流石は妖魔王…。
皆様、できるだけ早くしてください。
後どれだけ持つかわかりません…。

私はそう心のなかで思っていた。

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