第21話

💜16
655
2024/03/01 22:08
迷宮の管理室で各地の情報を見ていると、信じられない光景が目に入った。
それは、灼熱竜ヴェルグリンドとヴェルドラ様の戦い…。
最初は流石は竜種、とだけ思ってたが何かがおかしい。
私が違和感に気づいたときには遅く、ヴェルドラ様に何かが当たり、その瞬間リムル様の様子が激変した。
冷静に見ていたリムル様は、激怒の表情を見せた。
紫苑
紫苑
待ってください!
今出向くのは危険です!
ディアブロ
ディアブロ
そうです!
お待ち下さい!
(なまえ)
あなた
リムル様、お待ち下さい!
リムル様は私達の静止を無視して行ってしまわれた。
私達がすることは1つ。
(なまえ)
あなた
紫苑とディアブロは皆に思念を。
私は先に向かい、帝国兵ゴミを排除します。
紫苑
紫苑
分かりました!
ディアブロ
ディアブロ
クフフフッ。
リムル様の本気をようやく見えます。
(なまえ)
あなた
そんなこと言ってないで、さっさと仕事ですよ。
私はそう言ってその場を離れた。
私はざっと10万ぐらいの兵が固まっている少し手前に転移した。
騎士

おい、来たぞ!
(なまえ)
あなた
お前等に手加減はしない。
【闘神化・時空神】
(なまえ)
あなた
時空の歪みツァイト・ディストーション
あら、これでも殺せたのは4、5万か…。
強化が必要だな。
騎士
貴様、よくも我が仲間を!
(なまえ)
あなた
ゴミは黙れ。
時空凍結アブソリュート・ゼロ
その辺り一帯の時は止まり、帝国兵は凍りついた。
早速教えが役に立った。
(なまえ)
あなた
私の新技でも試そうか。
時の崩壊タイム・ブレイク
私は10万の敵を倒した後、不意に後ろを見た。
理由は簡単、強者がいる気がした。
見るとそこには、黒髪の女が居た。
(なまえ)
あなた
貴女は?
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ。
あなたの相手を任された。
(なまえ)
あなた
貴女は異世界人ですか。
まぁ良い、すぐに終わらせます。
私は時間を止めてとどめを刺そうとしたが…。
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
何?
時間を止めた程度で私に勝ったつもり?
こいつ…時間を操れるのか…。
それから私は大鎌でカナツ・ツキシロの心臓を突いた…はずだった。
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
時間を操れる者同士の戦いは面倒だ。
(なまえ)
あなた
やっぱりか…。
私が唯一苦手とする相手、それは私と同じく時間を操る者。

しかも、コイツはなぜか攻撃も効かない…。
面倒くさい、【闘進化・時空神】を解除するか。
(なまえ)
あなた
はぁ…。
面倒くさい。
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
姿が変わった?
いや、そっちが本性か?
その後も私はカナツ・ツキシロに猛攻を仕掛けたが、すべて避けられた。
私も相手の攻撃は避けているのでなんの代わりもなく、ずっとこのまま。
ムカつく…!
(なまえ)
あなた
チッ…!
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
私、あなたを倒して悪魔の討伐に行かないといけないのよ。
早く死んでよ。
悪魔…ウルティマちゃん達か。
この辺りは私のコイツだけ、本気で暴れてもいいが…。
(なまえ)
あなた
あ、そっか。
そういう事か。
なんで気づかなかったんだろ。
アハハハハッ!
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
いきなり何?
シエル
シエル
『そのスキルの改変、私も手伝いますよ。』
またこの声、その時私の中でなにかが変わった。
究極贈与アルティメットギフト時空神クロノウス】を手に入れた。
もはや、カナツ・ツキシロこの女など敵ではない。
(なまえ)
あなた
『この世の時空を狂わせろ。』
時空狂転ツァイト・リヴァーサル
コレは私が決めた空間内のすべてのものを狂わせる。
勿論、勝敗や時間、重力に五感も狂う。
カナツ・ツキシロ
カナツ・ツキシロ
な…に…?!
(なまえ)
あなた
終わりだ。
私の家族に手を出さないように、来世では気をつけるんだな。
私はソイツの心臓を貫いた。
(なまえ)
あなた
ふぅ、終わり。
ステータス
名前 あなた
EP 492万3698(+レイピア100万+魔導書105万+大鎌58万)
称号 聖魔十二守護王・時空王タイムロード
種族 最上位聖魔霊 鬼神=時空鬼
魔法 水霊魔法・空間魔法・元素魔法・核撃魔法・時空間跳躍タイムワープ
究極贈与アルティメットギフト時空神クロノウス】【時空間操作・時空間転移・神速・異世界転移・異空間創造・時空神化・時空凍結アブソリュート・ゼロ時空加速アブソリュート・ブレイズ・魔王覇気・並列演算・並列存在・思念伝達・能力共有・意思疎通・一心同体】
耐性 時空間攻撃無効・熱変動耐性・精神攻撃無効・状態異常無効・聖魔攻撃耐性・自然影響無効
(なまえ)
あなた
リムル様、お疲れ様です。
リムル
リムル
あぁ、あなたか。
ヴェルグリンドアレを止めろ。
(なまえ)
あなた
承知しました。
私は【時空狂転ツァイト・リヴァーサル】でヴェルグリンドの動きを鈍らせた。
そしてリムル様がヴェルグリンドを喰って、落ち着いた。
その時、私は別の気配を感じた。
これは、ユウキ・カグラザカ?
リムル
リムル
どういう事だ、ユウキ!!
ユウキ
ユウキ
ゲームをしましょう。
僕を止められたら貴方の勝ち。
止めなかったら僕の勝ち。
開始は1ヶ月後。
返答は必要ありません。
もう、カウントダウンは始まってますので。
ユウキはそう言って姿を消した。
私は時空間転移でテンペストに戻った。
すると、見たことのない堕天使が2体ほど居た。
何だ…?
(なまえ)
あなた
クマラにゲルド!
手助けします!
クマラ
クマラ
母様!
ゲルド
ゲルド
む?
あなた殿か。
ピコ
ピコ
増援?
聞いてないんだけど。
ガラシャ
ガラシャ
どうする?
ディーノ
ディーノ
撤退するぞ。
ピコ
ピコ
ディーノ!
まさか、作戦失敗?
ディーノ
ディーノ
あぁ、ゼギオンには勝てない。
それにあなたが来たらもう終わりだ。
ガラシャ
ガラシャ
なぁ、あなたって…
ピコ
ピコ
あの鬼神のこと?
2体の堕天使はこちらを指さした。
ディーノ様がこちらを向く。
そして顔が青ざめていく。
ディーノ
ディーノ
何でもう帰ってきてるんだよ!!
(なまえ)
あなた
仕事が早く終わったので。
敵ですね、捕らえます。
ディーノ
ディーノ
全力で逃げろ!
ガラシャ
ガラシャ
了解。
ピコ
ピコ
了解。
(なまえ)
あなた
待て居候!!
チッ逃がした…。
何なんだ?
クマラ
クマラ
母様、これは一体…。
(なまえ)
あなた
良くわからないけど、ディーノ様が裏切ったってことはわかりますね。
にしても、ゲルド傷は大丈夫ですか?
ゲルド
ゲルド
なんとか無事だ。
あのガラシャと言う者、凄まじい強さだった。
クマラ
クマラ
ピコとか言うやつもでありんす。
ちょこまかちょこまかと動いて…捕らえれなかったでありんす…。
(なまえ)
あなた
あの2体の堕天使はピコとガラシャと言うのですね。
リムル様には報告しましょう。
まずはゲルドの傷を治療しないと。
ゲルド
ゲルド
不快無い…。
(なまえ)
あなた
そんな事無いですよ。
あの堕天使達、覚醒魔王級の力を持ってましたし、その攻撃を防いだのは凄いですよ。
ゲルド
ゲルド
そうか…。
その後、個人面談が始まった。
褒美も渡されるらしい。
紫苑
紫苑
あなた!
次はあなたの番ですよ!
(なまえ)
あなた
ありがとう紫苑。
私は執務室に向った。
リムル
リムル
来たか、あなた。
(なまえ)
あなた
はい、それと私のステータスです。
私は自身のスキルや耐性を書いた紙をリムル様に渡した。
リムル
リムル
はぁ?!
蒼影もだったがあなたも【並列存在】使えるのか?!
(なまえ)
あなた
はい。
ヴェルグリンド様のように複数同時は無理ですけど1、2体なら何とかなります。
リムル
リムル
凄いな…。
それに【異世界転移】って…。
(なまえ)
あなた
異世界に渡ることが出来ます。
まぁ、代償として大量の魔素を消費しますけどね。
リムル
リムル
マジかよ…。
(今度お願いして日本に連れて行ってもらうか…。)
リムル
リムル
それと、この【一心同体】って?
(なまえ)
あなた
私と魂のつながりが強い者…例えば紫苑やリムル様ですね。
私を殺すにはその魂のつながりが強いものと同時に殺す必要があります。
まぁ、逆に同時に死ななければいつでも復活できるんですよ。
リムル
リムル
そうか。
(ヤバァ…。)
リムル
リムル
んー…あなたへの褒美は…。
あなたは最上位にもう覚醒してるからなぁ…。
スキルも改変できそうにないし…。
(なまえ)
あなた
褒美、ですか…。
でしたらヴェルグリンド様に稽古をつけてもらってもかまいませんか?
リムル
リムル
え?!
本人がいいなら良いが…。
(なまえ)
あなた
減速や停止は使い慣れてきましたが、加速は苦手で…。
新たに手に入れた【神速】と組み合わせたらどうなるかも為しておきたいのですよ。
リムル
リムル
熱心だなぁ。
もう少し我儘言ってもいいんだぞ?
(なまえ)
あなた
私の喜びはリムル様の役に立てることと姉上達と暮らせることです。
充分幸せなので、我儘などはありません。
リムル
リムル
俺としては何かお礼を渡したいんだがなぁ。
(なまえ)
あなた
んー…。
あ、なら1つお願いできますか?
リムル
リムル
お、何だ?
(なまえ)
あなた
実は紫時衆トキカケを少し増やしたいんです。
現在は私とダグラ、リューラ、デブラだけですから。
やろうと思えば大国1つくらいなら滅ぼせますけど、少し部隊としては少なすぎるので。
リムル
リムル
大国1つ滅ぼせるのかよ!!!
(なまえ)
あなた
出来なくはないです。
リムル
リムル
マジかよ…。
んー…時空間を完璧に操れるやつか…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
ねぇ、少しいいかしら?
リムル
リムル
ん?
ヴェルグリンドさんか。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
その紫時衆トキカケの増員の話だけど、私が軍事顧問につきましょうか?
リムル
リムル
え?!?!
(なまえ)
あなた
とても嬉しいのですが…よろしいのですか?
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
良いのよ。
それに貴女のことは気になっていたし。
リムル
リムル
それはどういう…
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
私の動きを鈍らせるなんて普通はできない。
それに、貴女はお姉様に少しだけ戦い方も似ている。
だから少し気になってね。
(なまえ)
あなた
成る程。
ヴェルザード様に戦い方が似ているのは恐らく鍛えられたからでしょう。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
え?!
お姉様の弟子なの?
(なまえ)
あなた
正確に言えばヴェルドラ様の弟子ですが…。
ヴェルザード様にも稽古はつけてもらいました。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
お姉様に稽古つけてもらってたのね…。
それに、その時間停止能力…頑張れば世界全体を止めれるんじゃないの?
(なまえ)
あなた
やろうと思えば出来ます。
リムル
リムル
マジかよ…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
面白い、これからはヴェルドラじゃなく私が貴女達の訓練をしましょう。
(なまえ)
あなた
お願いします。
リムル
リムル
ほ、本当に褒美はこれで良いのか?
(なまえ)
あなた
私はこれで充分嬉しいので。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
行くわよ。
(なまえ)
あなた
はい。
ダグラ
ダグラ
ギャァァァ!!!
リューラ
リューラ
ウワァァァァ!
デブラ
デブラ
死ぬぅぅ!!!
(なまえ)
あなた
何逃げてるんだ!
竜種が鍛えてくださるなんてこの上ない成長のチャンスだぞ!
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
あなたの言う通りよ。
逃げるなら鍛えないわよ。
(なまえ)
あなた
はぁ、後で説教だな…。
すみません。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
別に良いわよ。
それより、加速と神速を同時に使いたいのよね?
(なまえ)
あなた
はい。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
まずは私と戦ってどれくらい加速できるか見せて頂戴。
(なまえ)
あなた
はい、本気で参ります。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
いらっしゃい。
(なまえ)
あなた
はぁ!!
それから暫く戦った。

後日ダグラに話を聞くと『めっちゃ怖かった』と答えた。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
なるほどね、停止の力に頼りすぎてるわね。
技術アーツとしては問題ないけど、加速と神速を同時に使いたいなら加速を扱えるようにならないと。
(なまえ)
あなた
ですよね…。
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
まぁ、筋は良いからすぐにできるわよ。
(なまえ)
あなた
本当ですか?
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
学習能力もあるし、才能もある。
あのは実戦あるのみね。
嬉しい…!
(なまえ)
あなた
もう1度、お願いします!
ヴェルグリンド
ヴェルグリンド
わかったわ。

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