中間side
さすがに濵ちゃんと流星が遅いから様子を見に行った。
思い当たるところは探したけど、いなかった。
どこにいるんやろ。
あっ、そういえばトイレ。
近めのトイレを探して行った。
1番近いトイレから探してって、2番目に近いトイレに向かった時、そのトイレの周辺が騒がしかった。
もしかしたら、、、
そう思って走ってそこへ向かった。
その先には、まるで殺人現場かのように血が拡がっていた。
血ってことは、、
流星??
でも流星や濵ちゃんの姿はそこになかった。
呼ばれて振り向くと、看護師さんがいた。
少しは想定してたけど、やっぱり盲点だった。
盲点っていうか、そうかもしれないということから逃げてたんや。
怖いから。
なんでこんなことになんねやろ。
俺たちって神様に嫌われるようなことしたんかな。
なんで俺たちばっかりこんな辛い目に会わなあかんねん……。
作者
2ヶ月ほど空いてしまい申し訳ないです。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!