第5話

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2021/04/06 05:59


はぁ。結局寝なかったわ。

今は7時。10時までは大丈夫だから、少しのんびりしてようかしら。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
……お腹空いたわね。

残っていたおにぎりを手に取り食べる。






さすがに2個だけじゃ満腹にはならないわよね。




ーーーー


10時になり、鍵を返し、宿を出た。
目隠しさん
やっ。おはよー。







何故昨日の目隠しがいるの???
目隠しさん
あははー。驚いてるね。
私は走って逃げた。



何故かその時は「時を止める」ということを忘れていた。





ーーーーー





目隠しさん
つーかまえたっ!
十六夜咲夜
十六夜咲夜
くっ…………。
随分と逃げてきたようで、私は息が切れていた。
目隠しさんは切れていなかったけど。
目隠しさん
大丈夫ー?すごい息切れてるけど。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
……はぁ………は………。
あなたの……せいですよっ…。
目隠しさん
まぁいいや。
目隠しさん
本題に入るね。
目隠しさん
単刀直入に言うと、君、呪術師にならない?
息が整ってきた。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
はぁ。結構です。
呪術師が何か知らないけど、とりあえず断った。
目隠しさん
あれ。
目隠しさんは「その答えは予想してなかった」みたいな顔をしている。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
いやまず、呪術師ってなんですか。
目隠しさん
呪術師は君が昨日祓ったキモイやつを祓う人のこと。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
はぁ、そうですか。
目隠しさん
ならない?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
いや別に。
目隠しさん
お金貰えるよ?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
別に困ってないので。
お金は紫が定期的に持ってきてくれるらしい。
目隠しさん
えー、……お部屋提供するよ?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
……!。ほんとですか?
目隠しさん
ほんとほんと。だからなってくれる?人不足なんだよね。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
…………仕方ないですね。
目隠しさん
やったぁー。
目隠しさん
じゃあさ、呪術高専に入学してくれる?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
なんですか?それ。
目隠しさん
呪術を学ぶ学校。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
いいですよ。
目隠しさん
おっけー。



ーーーーー


それで今目隠しさんと呪術高専に向かっている。
目隠しさん
そういえばなんでメイド服着てるの?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
メイドなので。
目隠しさん
え、ガチの?コスプレかと思ってた。
目隠しさん
ん?じゃあさ主様に許可取らなくていいの?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
いや、いないので大丈夫ですよ。
目隠しさん
……………。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
いや、死んでないですよ?
目隠しさん
じゃあ追い出されたの?
十六夜咲夜
十六夜咲夜
なんか学んで来なさい的な感じで今旅してます。
目隠しさん
そーなんだ。


しばらく歩いた。



目隠しさん
さっ。ついたよ。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
ここが……。
紅魔館よりは少し小さいわね。
目隠しさん
じゃ、今から学長と面談ね。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
面談するんですね。
目隠しさん
下手したら入学出来ないから頑張ってね。
十六夜咲夜
十六夜咲夜
入学出来なかったら私の部屋が……。
目隠しさん
そっち?

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