第14話

🍽️
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2024/03/13 06:00
あなた
どうしよう、どうしよう…
自分の部屋で馬鹿みたいにうずくまって後悔を見ないようにするように疑問の言葉を吐き続ける…
お姉様の力にはなれなかった…
私…何にも出来てない…
あなた
ぅぅ…どうしよう…
私のせいで皆が死んじゃったら…
お父様もお母様もお姉様も悲しむだろう…
シジュウウゥゥゥン…
その瞬間…私は目の前に大きな穴が映ったのを見た…
真っ黒な…本当に暗い穴…
ギョッとして離れようとすると何かで地面を叩く音とノイズの音が耳に入った…
アラスター
ご機嫌よう!
現れたのは彼だった…
そして,気づくと私は何故かベランダと言える場所に移動していた…何故…???
あなた
ご、ご機嫌よう!!
あなた
え、あ、…アラスターさん…
私は地面に尻餅をついて座り込んでいた…
アラスター
コーヒーは如何ですか?
そういうと,彼は目の前にある空席の椅子に目を向けた…どうやら座れ…とのことらしい…
あなた
、…苦いものが苦手なので…砂糖とミルクをお願いしま
尻すぼみにそういうと…彼が指を鳴らすと突然ミルクと砂糖が現れた…
こういうことも出来るんだ…
アラスター
はぁ…特別ですよ
そういうと,彼は彼自身がもつマグカップの色違いのものを渡してきた…お揃い…!
マグカップのセンスには何もいわないでおこう…

彼は,暖かみのある黒い液体の中に白い液体を混ぜた…まるで天使の白い羽が黒い地獄の闇に染まってしまったようだ…
黒は一番強い色とされているのは本当なのだろうか…
…と言っても地獄は黒というより真っ赤なのだが

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