第8話

#8
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2026/03/30 22:10 更新
あなた
....ねぇ
柔太朗
ん?
少しだけ迷ってから、口を開く。
あなた
中学の時さ、
自分でも、なんで今それを言おうとしてるのか分からない。
 
でも、前見た夢がずっと引っかかっていた。
あなた
教室で告られたことあったじゃん
柔太朗
....あー
思い出したみたいな声。
柔太朗
なんとなく覚えてる
あなた
私あれ見てた
そう言うと、少しだけ間が空いた。
柔太朗
見てたの?
あなた
うん
あなた
....あの子のこと好きなのかと思ってた
言ったあとで、少しだけ後悔する。
柔太朗
違うよ
あなた
ほんとに?
柔太朗
うん
あなた
そっか
それだけ返して、缶を口に運ぶ。
あの子を振ってたとき。
あの子のことは好きじゃないということに安心した自分と、
じゃあ他に誰が好きなんだろうって考えた自分。
あなた
....やっぱり
小さく納得する。
私柔太朗のことが大好きだったんだ。
柔太朗
何考えてんの?
あなた
別に
柔太朗
絶対なんかあるじゃん
少しして、立ち上がる。
柔太朗
帰る?
あなた
うん
自然に並んで歩き出す。
柔太朗
てか俺酒弱いんだよね
あなた
今言う?
柔太朗
結構きてる
あなた
転ばないでよね
家の近くまで来て、足が止まる。
柔太朗
またさ
あなた
うん
柔太朗
飲む?
一瞬、言葉の意味を考える。
あなた
いいの?
柔太朗
なんでだめなの
あなた
じゃあ、行く
柔太朗
決まり
お互い小さく笑う。
柔太朗
また連絡する
そう言って手を上げる柔太朗に、
あなた
うん
と頷いた。

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