第9話

ちょっとの勇気
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2020/03/14 01:15 更新
光輝side
翌朝
昨日、拾ったペンダントはまだ俺の鞄の中だった。
京極竜
京極竜
あなた、おはよ。
椎野(なまえ)
椎野あなた
…おはようございます。
あなたは元気がない様子で教室に入ってきた。
天堂光輝
天堂光輝
(やっぱり、大事なもの…?)
あなたが元気の無い理由が、俺が持ってるペンダントのせいではないかと後ろめたくなる。
すぐ、鞄の中からハンカチに包まれたペンダントを取り出した。
京極竜
京極竜
てか、昨日のお笑い番組見た!?
椎野(なまえ)
椎野あなた
はい!見ました!笑
京極竜
京極竜
めっちゃ面白かったよな〜笑
椎野(なまえ)
椎野あなた
私、あの芸人好きです!
えーっと、名前なんだっけ…
あれ、竜とあなたってこんな仲良かったっけ。

どうしても2人の会話に混じれない。
もう、2人だけの空間がそこにはできていた。
京極竜
京極竜
〜〜
竜は突然、あなたの耳元で話しだす。
京極竜
京極竜
大丈夫大丈夫、約束しただろ。
約束…?
その時、竜はあなたの頭に手を乗せていた。
まるで妹や弟にするような、優しい仕草で頭を撫でている。
竜にとっては何気ないことかもしれない。
でも、あなたの顔は少し赤らんでいた。
天堂光輝
天堂光輝
何も出来ないまま、授業が始まる。
俺のポケットには、まだペンダントがある。

ちょっとの勇気さえあれば…。



自分の情けなさに、ペンダントを握りしめた。

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