あなたside
涼太くんは1つ上の先輩だけど、誕生日が近いから、ほぼ同い年の期間の方が長い。
だからほぼ同級生って感じなぐらい仲が良い。
最初のうちは敬語で話してきたけど、だんだん仲良くなってきたら、タメで良いよって言ってくれたから、本当に同い年みたい。
学校終わりはいつも一緒に帰るのが基本。
友達にも羨ましがられるほどこんなに仲良しなのに、私達は付き合ってる訳じゃない。
私の欠点も知ってるし、私がどういう人か1番知ってる人だと思う。
私は好きだけど、涼太くんはどう思ってるんだろう…。
他にかわいい子はいくらでもいるし、私なんかただの友達にしか見られてないよな…
そんなことを思っていると、授業の終わりのチャイムがなった。
涼太side
あなたとは学年が1つ違うけどほぼ同級生のように仲が良い。
話せばとても明るくて、よく見せる笑顔がすごくかわいい。
誰よりもあなたのそばにいたと思うから、あなたの事は俺が1番知ってる自信がある。
俺、あなたに惚れてんのかな…なんて考えちゃうけど、言葉に出しては言えないな…。
今日も一緒に帰るつもりだけど、どこに連れて行こうかな…
まずはカフェに寄って…
そうだ、あの場所に行ってみよう!
チャイムがなり、私達はいつもの集合場所に行く。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。