第2話

『…ダメ、俺も着いてくからまっとって。』
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2024/06/18 08:10
hbc
『ダメ、俺も着いてくからまっとって。』
 …買い物にすら私、1人で行っては行けないのでしょうか…?
あなた
ねぇ、マナそろそろ家入りたい。
 マナが心の中で家に上げるか上げないか。なーんて考えてるの。…現在冬から春に向けての季節の変わり目でございまして。そんなときにね?制服の冬用スカート履いてるけど!タイツ履いてるけど!!外は寒い!!!
hbc
、もうええわ
 お、ようやく上がらせてくれる気になったかぁ!!
hbc
うい、いらっしゃーい
あなた
たーでぃまーぁ
あなた
うー、寒かった…
hbc
それはごめんて。
あなた
一生許さん
hbc
え??
あなた
ごめん、一生は嘘
 玄関でコント拡げたくないんだが…?
hbc
んじゃ、奥のリビング入ってな
あなた
あー、りょ
 …私をリビングに押し込んだ後、マナは2階に駆け上がっていった。自分の部屋の掃除だね。うん。
 さて、目の前の光景を整理しよう。結構綺麗な方ではあるのではないかな?カップ麺の残骸が机にあるけどね。まぁ、私自身A型じゃないから気にしない気にしなーい!
 気分良く鼻歌を歌いながら、なぜか机の上のカップ麺をゴミ箱に突っ込んでると2階からマナが駆け下りてきた。
hbc
!な、なんもしてないよな?!
あなた
え?私が何かするとでも????
 心外だな。
あなた
マナ~、時間的にご飯なんだけどなんか食べる??
hbc
え、?なんか作るん?
 …この反応はカップ麺のみ食べてるね。おっけ、把握。
あなた
…カレー作るから食え。
 まぁ?仮にも??居候させて頂く身なので?家主の健康くらい見ないとだろ!
 …冷蔵庫になんかあるかなー
hbc
あッあなた、まッ、
 冷蔵庫開けたらびっくり。食材とかが流れ、私に向かってきた。それと同時にマナが走って私を…、ん?私、を?頭がクエスチョンマークで埋め尽くされて数分。現状を確認するために目を開けるとマナのきれーーーなご尊顔が顔の真ん前にあるので更にクエスチョンマークが増える。
 マナも気付いたのか、目を開けた。私の顔を見るなり顔赤くするから、気まずい空気なんだけど。
あなた
マナ~?私カレーの材料買いに行くからスーパー行くんだけど…
hbc
夜遅いんに??1人で????
 マナは先程まで口をつぐめていたのに、何もなかったように私に近づき、質問を投げかける。
hbc
『…ダメ、俺も着いてくからまっとって。』
 なーんて言って、自分の部屋まで急いで行ってパパッと荷物まとめて来て。
 よっし!買い物行くかぁ




























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