第117話

約束
2,787
2023/11/18 13:38 更新
みなさんこんにちは。
柏木あなたです。
現在、太宰さんとお茶を飲んでいます。
太宰治
あなたは、本当に甘いものが好きだねぇ
柊木(なまえ)
柊木あなた
ご飯を食べることが、私の一番好きなことなので!
太宰治
…………
今日の太宰さんは、いつものとは少し違う様子でした。
どこが寂しそうで、どこか虚しそうで。
まるで私との会話をとても名残惜しそうにするのです。
太宰治
もしも、私がポートマフィアの首領だと言ったら、この場で殺すかい?
柊木(なまえ)
柊木あなた
いえ、殺しません
自分でも驚きました。
こんなに早く答えを出してしまうとは。
太宰さんは目をパチクリとさせて、『何故?』と私に問いかけます。
柊木(なまえ)
柊木あなた
殺す理由がないからです。
太宰治
あるだろう。
例えば人を殺してる。違法輸入をしてる。
柊木(なまえ)
柊木あなた
____それは法が罰するべきことであり、私があなたを殺す理由にはなりませんよ。
太宰治
だったら君の大切な人を殺しても文句は言わないね?
柊木(なまえ)
柊木あなた
言いません。
だって、太宰さんは人を無駄に殺すような人ではありませんから。
太宰治
…どうして、そう言い切れるんだい?
柊木(なまえ)
柊木あなた
根拠はありません。
ただ信じてるだけですよ。
太宰治
…………
何か言いたげだった太宰さんの言葉を遮るように、着信が届く。
私は携帯を開いて、国木田さんからの一通のメッセージを見た。
柊木(なまえ)
柊木あなた
(うっそー……)
芥川くん、なんで単身でポートマフィアに乗り込むかなぁ……
太宰治
どうかしたのかい?
柊木(なまえ)
柊木あなた
ごめんなさい、急用が入っちゃって。
これ、お金です。
私はそう言って、テーブルの上に代金を置く。
荷物を持って出て行く前に、足を止めます。
柊木(なまえ)
柊木あなた
太宰さん
太宰治
柊木(なまえ)
柊木あなた
次のお茶会は、もっと太宰さんのことを聞かせてください。
知りたいんです。太宰さんのこと。
太宰治
____…
その言葉を聞いた太宰さんは、微笑をすると頷いてくれました。
太宰治
約束しよう。
柊木(なまえ)
柊木あなた
はいっ!

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