第17話

ファン
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2022/03/28 01:55 更新
太宰治
あの…!私、龍之介先生の大ファンでして…!お会いできてこの上ない光栄にございます!先ほどの醜態をお見せしてしまい…
芥川龍之介
だっ太宰君…?そんなにかしこまらなくても良いよ…逆にこっちが困るというか…何というか…
太宰治
すみません!私ったら龍之介先生を困らせるなんて…首吊ってきます!
菊池寛
ストップ太宰!全く何でそうなるんだ!?一旦落ち着いてくれ。
太宰治
菊池先生…分かりました。ちょっと気持ちが上がってしまって…
菊池寛
だろうな
芥川龍之介
えーと…君は僕の作品が好きなんだってね…どうしてそんなに僕の作品が好きなの?
太宰治
!私が文学を志す前に龍之介先生の作品に出会いました。…あの時は、全身に衝撃が走りました…こんなにも素晴らしい作品がこの世に存在するなんて…って。一体どんな人が書いているんだろうと思ったりして…
芥川龍之介
太宰治
一度だけ、直接的では無いんですけど、龍之介先生にお会いしたことがあって…作者本人を見たらより先生の作品が好きになりました。こんなに素敵な人があの文を紡いでいるんだと思うと…!
菊池寛
どうした?
芥川龍之介
えっ!?あー…こんなにも僕の作品を好きでいてくれる人がいるんだなって思って…僕は…
菊池寛
お前の作品を好きでいるのは太宰だけじゃ無い。僕もその他大勢の人がお前の作品を好んで読んでいる。これは、お世辞じゃない。事実だ。だから、今もなお現世にお前の作品が残り続けているんだ。
菊池寛
また作品を書いて欲しい…無理じゃなかったらな…
芥川龍之介
自信が無かったんだ…北川君と出会って、彼の作品を読んで…僕なんか才能が無かったんじゃないかって
芥川龍之介
彼には才能がある…なぜ、世間に認められて無かったのかが不思議なくらい…

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