第4話

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2023/11/27 10:53
リムルサイド
火炎獣フレイムビーストの居る所につくと、既にあなたがいてなにか話していた。
周りには氷漬けになった人間が沢山いたが…まさかこいつ等があなた達兄弟を?
(なまえ)
あなた
兄さん帰ろ?
帰って姉さんのお墓を作ろうよ。
兄さんまで居なくなったら、僕…独りになるよ…。
_緋紅@ヒグレ_
緋紅ヒグレ
サ、ク…ラ…。
まだ意識はあるのか?
紫苑
紫苑
リムル様、あの者あなたに手を伸ばしてませんか?
リムル
リムル
だな。
このまま和解が…
と思ったらいつの間にか隣りにいた紫苑がいなくなり…
紫苑
紫苑
はァァァ!
_緋紅@ヒグレ_
緋紅ヒグレ
ガッ……!?
(なまえ)
あなた
兄さん!!
(なまえ)
あなた
兄さん!!
兄さん、しっかりして!!
あなたは泣きながら紫苑に斬られた兄に声をかけてる。
死んだと理解してるはずなのに…。
どうしよう…このままじゃあなたは独りに…。
紫苑
紫苑
あなた、大丈夫ですか?
一人で飛び出すのは良くないですよ?
いや、お前も飛び出していっただろ…。
(なまえ)
あなた
……ねよ…。
……んで……。
ん?
シエル
シエル
《警告 個体名:あなたの魔素が急激に増えています。
その量、現時点で個体名:紫苑以上です。》
マジかよ!?
紫苑
紫苑
なんて言ってるんですか?
リムル
リムル
紫苑離れろ!!
今のあなたの魔素量はお前以上だ!!
(なまえ)
あなた
お前なんか死ねよ!!
なんで、兄さんを殺したんだ!!
シエル
シエル
《個体名:あなたが暴走状態になりました。》
見て分かるさ…。
(なまえ)
あなた
殺してやる!!
よくも…僕の最後の家族を…!!
あなたは氷の剣を作り俺達(主に紫苑)に向かってきた。
(なまえ)
あなた
元素魔法【氷結地獄コキュートス】!!
元素魔法【水流魔散弾ウォーターバレット】!!
あなたは氷結地獄コキュートス水流魔散弾ウォーターバレットを撃ってきた。
氷結地獄コキュートスは一国を滅ぼせるほどの威力を持つものもあるが…。
更にめんどくさいのが、氷結地獄コキュートスとあなたから溢れ出ている冷気だ。
この冷気のせいで水流魔散弾ウォーターバレットが凍って実質水氷大魔散弾アイシクルショット状態。
リムル
リムル
皆んな散れ!!
クマラ
クマラ
あなた…!
リムル
リムル
クマラ、今は離れるぞ。
クマラ
クマラ
……はい。
(なまえ)
あなた
殺す…。
仇は必ず…!
やっぱりあなたの狙いは紫苑か…。
蒼影
蒼影
紫苑、お前は街に戻りゲルド達に応援を。
紫苑
紫苑
嫌ですよ!
(なまえ)
あなた
兄さんの仇…!!
蒼影
蒼影
紫苑は殺させないぞ。
(なまえ)
あなた
邪魔だ!
蒼影
蒼影
グッ…!
あなたは蒼影を蹴り飛ばして紫苑に向かって行った。
(なまえ)
あなた
兄さんの…兄さんの仇!!
あなたが氷の剣を振り下ろしたとき、紅丸が割って入った。
紅丸
紅丸
落ち着けあなた。
我を忘れるな。
(なまえ)
あなた
兄さん…?
あれ?
今なんか言ってなかったか?
シエル
シエル
《個体名:紅丸のことを兄さんと呼んでいました。》
一か八かかけてみるか…。
リムル
リムル
《紅丸に紫苑、聞こえるか?》
紅丸
紅丸
《リムル様?
どうされました?》
紫苑
紫苑
《リムル様?
どうかなされました?》
リムル
リムル
《あなたは今暴走状態になっている。
それは分かるな?》
紅丸
紅丸
《見ればわかります。
リムル様、あなたを救う方法は…。》
リムル
リムル
《今から言う。
救うには紅丸、お前がやるしか無いんだ。》
紅丸
紅丸
《俺ですか?!》
紫苑
紫苑
《仲良いいクマラや朱菜様では駄目なのですか?》
リムル
リムル
《あなたは今、ある意味混乱状態と同じだ。
つまり、紅丸と緋紅ヒグレの見分けがついていない。》
紅丸
紅丸
《だったら、姉にそっくりな朱菜も…。》
リムル
リムル
《駄目だ。
あなたは『最後の家族』って言ってたから姉が死んだことは覚えているはずだ。
緋紅あににそっくりな紅丸、お前にしかできない任務だ。》
紅丸
紅丸
《…わかりました。
必ず救ってみせます。》
一か八かの作戦…。
成功してくれよ…。
リムルサイド終わり
紅丸サイド
紫苑が火炎獣フレイムビーストを殺したことであなたが暴走した。
救うには、俺があなたの兄…緋紅ヒグレになって怒りを沈めないといけない…。
本当に一か八かの作戦だ…。
紅丸
紅丸
あなた、そんなに怒っても意味ないぞ?
ほら、家に帰ろう。
こ、こんな感じか…?
(なまえ)
あなた
兄さん…?
でも、兄さんを傷つけた奴を殺さないと…!
紅丸
紅丸
そんな事したら駄目だぞ。
相手にも家族は居るからな。
(なまえ)
あなた
でも…!
紅丸
紅丸
あなたは桜が死んでどうだった?
(なまえ)
あなた
悲しかった。
ママやパパと同じで置いていったのかと思った…。
紅丸
紅丸
あなたが相手を殺したら相手の家族はどう思う?
(なまえ)
あなた
……悲しい。
紅丸
紅丸
その気持ちはわかるよな?
ならやめようか。
(なまえ)
あなた
うん…。
紅丸
紅丸
怒りに任せて行動するのは駄目だぞ。
わかったな?
(なまえ)
あなた
はい…。
徐々にあなたの姿は戻っていった。
(なまえ)
あなた
兄さん…。
あなたはそう言うと眠ってしまった。
紅丸
紅丸
上手く…いったのか?
朱菜
朱菜
お兄様、あなたさんは…?
紅丸
紅丸
寝てるだけだ。
リムル
リムル
ふぅ…一か八かの作戦が成功してよかったよ。
失敗したらもっと大暴れしてたと思うし…。
クマラ
クマラ
あなた…。
紅丸
紅丸
ですが、起きたとき兄がいなかったら、また…。
リムル
リムル
んー…何時までも紅丸が騙し続ける事はできないと思うしなぁ…。
いや、その前に心苦しいですよ…。
白老
白老
おや?
紫苑
紫苑
白老?
どうしたんですか…って!
ん?
何かあったのか?
リムル
リムル
2人共どうした?
紫苑
紫苑
火炎獣フレイムビーストの死骸が…
白老
白老
人間の死体に変わりましたぞ…。
朱菜
朱菜
この男の子…写真の…。
火炎獣フレイムビーストは本来の緋紅ヒグレの姿に戻っていた。
リムル
リムル
元々、ユニークスキル目当てだったんだろう。
死んだことでそのユニークスキルが発動されなくなり、元の姿に戻った…ってところだな。
蒼影
蒼影
ですが、死は代わりありません。
どうしますか?
リムル
リムル
紫苑の側だと怒るだろうし…だからって滅んだ国に帰すわけにもいかない。
コイツは独りになる事を何よりも恐れているからな…。
どうすれば…。
朱菜
朱菜
水と氷…。
紅丸
紅丸
朱菜、なにか考えが?
朱菜
朱菜
いえ…従弟にそっくりな力に私達にそっくりな兄と姉…。
こんな偶然が重なるのかなと…。
リムル
リムル
確かにな…。
姿が似てるだけなら他人の空似かも知れないが、それ以外にも緋紅ヒグレだと炎、桜だと魔法の上書き、そして朱菜達の従弟にそっくりな力…。
偶然にしては出来すぎてるな…。
リムル
リムル
一旦帰ろう。
あなたが起きてから、色々考えるか。
こうして、俺達は街に戻ることになった。
※あなたは俺にもたれかかって寝てしまったので俺が運んでる。
紅丸サイド終わり
(なまえ)
あなた
ん…。
あれ…僕は…。
リムル
リムル
起きたか?
(なまえ)
あなた
リムルさん…。
僕…。
リムル
リムル
暴走したんだよ。
覚えてるか?
兄さんと話してて、そこに紫苑さんが飛び込んできて、兄さんの首を…。
(なまえ)
あなた
っ…!!
僕はすぐに氷刀を作った。
その理由は…
リムル
リムル
やめろ!
自殺なんて、意味ないぞ。
(なまえ)
あなた
離せ…!
死なせてよ…兄さん達のところに行かせてよ…!
リムル
リムル
今死んでも、お兄さん達が悲しむだけだぞ。
(なまえ)
あなた
それは嫌だけど…独りになる方がもっと嫌だよ…!
リムル
リムル
俺達がお前を独りにしない。
(なまえ)
あなた
リムルさん達が…?
リムル
リムル
あぁ、原因を作ってしまったのも俺達だしな。
入ってこい。
リムルさんが扉の方に声を掛けると、白老さんとクマラ、紅丸さんと朱菜さんが来た。
リムル
リムル
お前はどうしたい?
白老の元で親子として過ごすか、クマラと共に迷宮の守護者になるか、紅丸達の家族になるか。
(なまえ)
あなた
え…?
白老
白老
儂等の同胞がすまなかったのお。
紅丸
紅丸
紫苑のせいでお前の兄が…本当に申し訳ない。
朱菜
朱菜
あの子はあなたさんが危ないと思って飛び出しただけで…決して悪気があったわけでは…。
(なまえ)
あなた
別に…謝らなくていい。
僕も、我を忘れて暴走してごめんなさい。
リムル
リムル
じゃあ、お互い様だな。
さっき言ったことはゆっくり考えてくれ。
(なまえ)
あなた
わかりました…。

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夢主くんの今後は?
白老の家族になる
11%
紅丸達の家族になる
54%
クマラと共に迷宮の守護者になる
35%
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