友達に連れてこられたBAR。飲み慣れないお酒が少しだけ頭を回ってきた。
そんな中ふと後ろから声をかけられた。少し怖くて、ゆっくり後ろを振り向く。
すると後ろにいたのは案外身長が小さくてでも、ピアスはバチバチだし、髪は明るいし、やっぱり少しだけチャラい男の人だった。
すると男の人は少し笑みを浮かべて、隣に座った。するとここのマスターさんとは仲良しなのか「いつもので」とオーダーした。
お酒をたしなめる程度で、そんなこんやな会話が1時間程度続いた。そこで分かったことがいくつか。あなたの下の名前は一応女の子なのだと。そして、優しくて、誰よりもレディーファーストがなっている人。
そして、私はそんなあなたの下の名前に一目惚れをしてしまったのだと。
後ろから聞こえるうるさい声
はぁ、まぁ、変な男に捕まってなければいいけど。
モモとあなたの下の名前は少しだけ親しげに話してる。そんなとこをみてそうそうに嫉妬してる自分がいるのは無視しとく。
そっか。みんなに優しいのなら、私に優しくするのも納得いく。
その後は3人でまた一時間程度話した。あなたの下の名前が違う女の子に呼ばれそこで今日はお開きとなった。
家に帰る最中、連絡先交換しとけばよかったなとか後悔しときながらも、会いたくないななんて、思っていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。