第14話

14:笑顔
383
2021/06/25 12:03
夕刻


八乙女楽宅
私はいつも通り騎士の服を着て、
玄関前で楽様を待っていた
ちなみに、出勤時間の2時間前である









後ろからガチャ、と音がした
きっと楽様が来たのだろう
シオン
お待ちしておりました
行きましょう
八乙女楽
...は?
楽様は低い声を出す
シオン
!申し訳ございません
何か不手際が
八乙女楽
なんで騎士の服なんだよ?!
シオン
...え?
八乙女楽
せっかくワンピース買ったんだ
天と龍に見せるだろ?
シオン
ですが仕事ですし...
八乙女楽
いいって、主人命令
着替えてこい。但し10分な
シオン
かしこまりました
私は浮き足でワンピースに着替えた


そして5分弱で楽様の元へ
シオン
お、お待たせしてしまって
大変申し訳ありません
八乙女楽
大丈夫だ
...うん、やっぱり似合ってんな
シオン
ありがとうございます
八乙女楽
...笑ってくれないのか?
少し首を傾げる楽様
シオン
今まで...
あまり笑った事がなく...
八乙女楽
いいから
私は少しぎこちなく笑った
八乙女楽
っ...!
行くぞ
シオン
は、はい!!!!
私達は天様と龍様の待つ事務所へと向かった

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