あなたの偽名(苗字)side
麗日さんに全員を浮かせてもらい私の足で相手の攻撃を避け続けている。が、そろそろきつくなってきた。
あなたの偽名(名前) 「轟くん⋯ほんっと容赦なしだね!」
緑谷 「あなたの偽名(苗字)さん大丈夫!?」
あなたの偽名(名前) 「だいじょぶ、これぐらい!」
マイク 「残り時間約1分!轟、フィールドをサシ仕様にし⋯そしてあっちゅー間に1000万奪取!!」
「とか思ってたよ5分前までは!!緑谷なんとこの狭い空間を5分間逃げ切っている!!」
轟 (常に距離をおいて左側に…よく見てやがる、これじゃ最短で凍結させようにも飯田が引っかかる。)
(こう動かれちゃ無闇な凍結は自分の首を絞める。)
(上鳴の放電も常闇に防がれるし避けられている、残り1分⋯!)
飯田 「皆、残り1分この後俺は使えなくなる。頼んだぞ。」
何か話してる…?まだ何か策があるっていうの。
飯田 「トルクオーバー!レシプロバースト!!!」
あなたの偽名(名前) 「しまっ!!」
緑谷 「⋯は?」
マイク 「な__!?何が起きた!!?速っ速━━━━━!!」
何あの速さ!?意味わかんない⋯油断した。
飯田 「トルクと回転数を無理矢理上げ爆発力を生んだのだ、反動でしばらくするとエンストするがな。クラスメイトにはまだ教えてない裏技さ。」
マイク 「ライン際の攻防!!その果てを制したのは⋯」
飯田 「言ったろ緑谷くん。」
「君に挑戦すると!!」
マイク 「逆転!!轟が1000万!!そして緑谷急転直下の0P!」
あなたの偽名(名前) 「ごめん、私が油断したから。」
緑谷 「大丈夫、それより轟くん達から取り返そう!!」
常闇 「上鳴がいる以上攻めでは不利だ!他のPを狙いに行く方が堅実では⋯」
緑谷 「ダメだ!!Pの散り方を把握できてない!ここしかない!!」
麗日/あなたの偽名(苗字) 「取り返そう!デクくん/緑谷くん!」
緑谷 「麗日さん、あなたの偽名(苗字)さん⋯!!」
あなたの偽名(名前) 「最後の力、振り絞ってやる…!間合いに入るから常闇くんは上鳴くんを警戒、緑谷くんは取ることだけを考えて!!」
動け、私の足!こんな所で終われない!!
轟 「!?」
あなたの偽名(名前) 「いって、緑谷くん!!」
緑谷 「ああああああ!!!」
轟くんが炎を…!?それに緑谷くんの腕、おそらく個性を使ったのに壊れていない。
緑谷 「とった!!とったああ!!」
やった!これでまた1位に。
麗日 「待って!そのハチマキ…違うくない!?」
緑谷 「!!⋯やられた!」
流石八百万さん、きちんと考えてるのね。
あなたの偽名(名前) 「もう1回⋯!」
足が悲鳴をあげている、もう走れない、止まれと脳へ信号が伝わっている。だけどここで止まったら次へ行けない!気持ちではそう思ってるのに…
あなたの偽名(名前) 「動いてよ…」
その時、横から爆発音が聞こえてきた。
あなたの偽名(名前) 「爆豪くん!?」
ええい気にするな、取り返すことだけに集中だ!
マイク 「Time up!!」
あなたの偽名(名前) 「あっ…」
マイク 「早速上位4チームを見てみよか!」
「1位轟チーム!!2位爆豪チーム!!」
麗日 「デクくん、あなたの偽名(名前)ちゃん。」
緑谷 「あの⋯ごめん⋯本当に⋯」
あなたの偽名(名前) 「謝らないで緑谷くん、私のせいだよ。もっと動けていれば…」
落ち込む私たちに麗日さんが声をかけてくれて常闇くんの方を指さした。
常闇 「あなたの偽名(苗字)の俊敏力や緑谷の初撃から轟は明らかな動揺を見せた。1000万をとるのが本意だったろうが⋯そう上手くはいかないな。」
あなたの偽名(名前) 「それって…」
もしかして常闇くん…!
常闇 「それでも1本、警戒の薄くなっていた頂の方を頂いておいた。2人が追い込み生み出した取り返その隙だ。」
マイク 「4位緑谷チーム!!以上4組が最終種目へ⋯進出だああ━━━━━━!!」
あなたの偽名(名前) 「常闇くん、ありがとう。」
本当に良かった、嬉しい。緑谷くんは泣き崩れてる⋯笑
マイク 「一時間程昼休憩を挟んでから午後の部だぜ!じゃあな!!!オイイレイザーヘッド飯行こうぜ!!」
相澤 「寝る。」
丸聞こえだよ先生たち。
昼休憩になったので私達もご飯を食べようと動き出した。
蛙吹 「悔しいわ、三奈ちゃんおめでとう。」
芦戸 「爆豪、轟の氷対策で私を入れてくれてただけで、実力に見合わってんのかわかんないよー。」
耳郎 「ところであなたの偽名(名前)は?」
芦戸 「あれ?いないねー。」
麗日 「デクくんもいなくなってる…どこに行ったんだろう。」
どうもあなたの偽名(名前)です。私はというとですね…
迷いました。
人混みに飲まれていつの間にかここにいました。方向音痴なのもあるけど流石にバカすぎる。
あなたの偽名(名前) 「食堂、こっちかな?」
少し歩いていくと誰かの話し声が聞こえてきた。
緑谷 「あの⋯話って何⋯?」
轟 「……」
ああ、終わった。絶対来ちゃいけないところだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。