第5話

⁑ 彼女は仙人
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2023/05/15 10:00
甘雨
甘雨
最近ですか … !?
申鶴
申鶴
‥ その方とは魔神戦争以来 、会って
いないと師匠は言っていたが…… 。
パイモン
パイモン
あなたは 、昔は璃月に住んでたけど
今はずっとモンドに居るって 、
言ってたぞ !
甘雨
甘雨
確か 、セシリアの花ってモンドの
お花ですよね ?
蛍
そう 。
あなたといつも会う場所も 、
セシリアの花が沢山ある場所なの 。



モンドで 、沢山セシリアの花が咲いている場所 __



" 星拾いの崖 "






あなたに会いたい時は 、大体そこに行けば会う事が
出来た 。


いつも彼女は崖縁に座って 、鼻歌を歌いながら
広い海を見つめていた 。





パイモン
パイモン
あいつが仙人だったなんて … 、
オイラ初耳だぞ …… 。
甘雨
甘雨
私達が探している仙人が彼女なのか
早速聞いてみる必要がありますね !
魈
……… 、


急に喋りだしたと思ったらまた直ぐに黙ってしまった魈を見ると 、何故か切ない表情を浮かべていた 。

蛍
魈 …?? どうかした ?
魈
久々に彼女の顔を見たいと
思ったのだが 、我は此処から
離れるわけにはいかない … 。
甘雨
甘雨
私も流石に璃月を離れるのは
厳しいです … 。
申鶴
申鶴
我もだ 。
蛍
皆 、忙しいもんね … 。
私とパイモンで行ってくるよ 。
あなたが探している仙人だったら
良いんだけど …… 。
パイモン
パイモン
海灯祭には間に合うように
帰ってくるぜ !
甘雨
甘雨
ごめんなさい… 旅人 、パイモン 。
刻晴様には私から伝えておきます 。
パイモン
パイモン
おう !!!

その場で三人とはお別れをし 、私とパイモンは
あなたに会うためにモンドへと向かった 。





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パイモン
パイモン
はぁぁぁ 、疲れた !!!
オイラ限界だぞ … 。
蛍
パイモンは飛んでるだけでしょ 。
パイモン
パイモン
お腹空いたぁぁぁ… !!


私の言葉を無視して 、パイモンは消極的な言葉ばかり口にし始めた 。


こうなると 、食べ物を渡すか長時間の休憩をしないと機嫌が治らなくなる 。




しかし 、私達は星拾いの崖を登り始めている最中 。


周りに火を起こせる所は見当たらず 、最悪なことに
バッグの中に入っていた夕暮れの実も先日切らして
しまったばかりだ 。


パイモン
パイモン
旅人ぉぉ 、食べる物無いのか 〜 ??
パイモン
パイモン
そもそも 、あなたが見当たらないぞ …

やっと着いたと思い 、いつも彼女が居るはずの崖縁を見るとパイモンの言う通りそこには誰も居なかった 。


パイモン
パイモン
今日に限って何で居ないんだよ !!
ここも無駄足だったのか !?!?
蛍
パイモン落ち着いて … 、



遂に限界突破したパイモンが 、大声で叫び始めた時
だった 。










あなた
ふふっ 、相変わらずパイモンちゃんは
元気だね …


振り向くと 、柔らかい笑みを浮かべて私達を見つめる
あなたの姿があった 。



パイモン
パイモン
あなた !!!
あなた
璃月に行くって言ってなかった ?
どうかしたの … ??

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