第23話

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2017/12/06 22:27
小瀧said










小「なぁ淳太くん、

あなたに呼吸器付けないって、

ほんま?」










中「、、、あなたのお母さんがな、

『あの子は延命措置はしたくないって

言ってたんです』やってさ、

俺的にはして欲しいんやけど、

あなたが言うんや、そうしたった方がええやろ」










小「やって、あなた、

そんな、長くないんやろ、?」










中「、、、」










淳太くんは黙って頷いた










俺は淳太くんの両腕を掴んで怒鳴った










小「なんで、なんであなたなん!?

俺っ、俺今まで症状が出てきた時っ、

いっぱい迷惑かけたから、

治ったら、もっとよくなったら、

迷惑以上に、

何倍も、何倍もお礼したいねん!

そもそも、

ALSってもっと進行遅いんやろ!?

っゴホッ!!ゴホッ!!

なんで、あなただけあんな早いん!?(泣)

ゲホッ!!ゴホッ!!

ハァ、ハァ、」










中「望っ、

落ち着け、症状出始めとるから、」










小「落ち着けへんわ!

大体、なんで淳太くんはそない冷静なん!?

動かなくなってってるあなた見て、

悲しくないん!?(泣)」










すると淳太くんは俺の肩を掴んで大声で言った










中「落ち着け!!

俺やって悲しいわ!!」










小「、っ!」









中「やけどな、俺らが悲しんだ顔

見せたないやろ?

そんな顔見せるより、

あなたの前では、笑っていようや、

な?

お前らも、あなたに見せたり、

いつもと同じ笑顔の顔」










小「、、っ(泣)

でもっ、あなたがっ!ゴホッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!

ぐっ、ハッ、ハッ、ハッ、」










中「望、」










桐「あらあら、

そんな咳出るまで怒鳴っちゃあかんやろ〜?

ほら望、言いたい事あんなら

俺んとこで言い?

淳太くんに迷惑かけたらあかんで?」










小「ハッ、、ハッ、、っぐ、(泣)

分かっ、た」










俺は照史くんの後ろを歩き出した










照史くんは、独り言のように呟いた










桐「悲しいな、、

大切な人が居らんくなるんは、」










俺は何も言えへんかった、




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