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第12話

🕊️*・゜゚・*:.。..。.:*・
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2023/07/18 01:32
子供時代










浅野雅
浅野雅
おかーさん!見てみて!








母
あら、な〜にこれ?




浅野雅
浅野雅
こっちがおかーさんで、こっちが私!







あの時はお絵描きが好きだった









朝から晩までずっとお絵描きをしていた












母
雅は絵が好きなのね、教室に通わせようかしら






ただの一枚も褒めてくれなかったけど







































小学校の時から、始まった








習い事の山









月曜日 塾
火曜日 習字 水泳
水曜日 ピアノ
木曜日 絵画
金曜日 塾
土曜日 ピアノ 英会話









私は頑張った

















頑張った
















ただの一回も褒めてくれなかったけど





















お母さんは私のことを見てくれていない















見てくれてないなら、習い事なんてやる意味がない
































中学生になった時、全ての習い事のカリキュラムを終わらせた























先生たちは口々に はもう教えることはない と口にした






















浅野雅
浅野雅
お母さん、私習い事はしたくない




母
どうして?つまらなかった?





浅野雅
浅野雅
いいえ、つまらなくはないの
浅野雅
浅野雅
でも、どれも簡単だから








母
あら〜、雅はなんでもできちゃうのね〜







ほら、私にできること分かってない







私にできないこと分かってない









私のこと見てない















































浅野雅
浅野雅
あ、お父さん







父
  













父とは話した記憶すらない






























今思えば、気にしすぎだ、自意識過剰だと思う


















でもあの頃の私は
















見てもらえないことが、ものすごく辛かった


























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