第41話

35.俺と留年
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2024/06/19 06:30
いわもとside






運動会も無事終わり。









ふっかさんがアイドル好きだと言うことも知り。








佐久間とはもっと仲良くなった










俺はやっとちゃんとした学校生活というものを掴めたんだ











────気づけば運動会から、1年と半分が経とうとしていた









「ね、知ってる?」







髪が伸びた佐久間がこっちを向いていつものように聞いてくる






「何?」








「おれっちの聞いた噂だと、辰哉くん留年するらしーよ」







「…え?」





留年、留年、り、、留年?、








「え、留年ってあの、」







「だーかーらー!来年は3年生一緒にやるってこと!」







ドヤ顔しながら言う佐久間に少しイラつきつつ、ふっかさんの情報を聞いた。







でもなんで留年…?






俺の思ったことを読み取ったのか、佐久間が続けた。


「いわもっさんも知ってるっしょ、辰哉くんの母さん病気だから、辰哉くんがいつも面倒見てるって」







そう言われて、記憶を辿る








確かにふっかさん言ってたな、







『ふっかさん、って大学どこに行くんですか、?』






『いやあわら。俺ん家母さんの体弱いからな〜…大学行かずに看護的なのをするんだろうな、わら』








『え、あ……すんませ』








『謝んなって!どうせ俺したいこともねーし。看護も意外と楽しかったり、な!』





笑顔なのに、。








そう言ったふっかさんの目は、見た事ないくらい暗かった。

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