ふかざわside
大介からの電話もあって、やっぱり何か隠されてるのか?とモヤモヤが消えなかった。
…そういえば俺、進路とか決めるの先生に急かされてたな、、
決めるかあ と大きく伸びて勉強机に向かう
でも集中力は直ぐに切れるもんで。
ケータイを開いてみる。
そういえば俺、言ってなかったけど とある芸能事務所に入ってんの、わら。
でもまあ…多分デビューなんて無理だし
そろそろやめようと思ってる
俺の事務所結構有名なんだぞ!
将来期待された子役とかは 芸能人専用の学校とかに行ったりできて…!
まあどーせ?俺なんて将来期待されてませんけどー。
ホームページとかもあるんだよ?
新しく入った人の名前とか写真とかも載って…て……。
って?!
「いわもっさん?!」
岩本照 としっかり名前が入ってた
思わず下までスクロールさせると、顔もハッキリ…、。
このエリア、芸能学校行く人たちしか載らないはずなのに、?
─── もしかして、
大介に電話、、!
「も、もっもしもし!」
『なにー、辰哉くんそんな焦っ』
「いわもっさんって……転校、すんの…?!」
『え゙、』
「アイドルかなんか目指してんの、いわもっさんって」
『ん、何でそれを辰哉くんが…』
「嘘だ、合ってるの、?!」
『……、。』
「大介!!、」
『……そう、だよ…。』
やっぱり…。って、
「えええぇ?!」
『いわもっさんには言わないで、ね?』
「あぁ…まぁ、うん。」
『遊び 誘うの今のうち 、だよ。』
そういう事か
今になってやっと ごちゃごちゃしてたパズルが繋がった。
と、いうか
繋がっちゃった…!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!