ふかざわside
『誘うなら今のうち、だよ?』
大介の声が頭に響く
「まあ…そう、だな」
『辰哉くん恋する乙女じゃん!かわ!』
「こ、恋してなんかないし、!」
『いいや それは恋に入りますねえ』
大介のニヤつきが電話越しでも伝わる。
「これは恋には入りません!」
『そーんなことはないでしょうけどねぇ笑』
「そんなことあります!」
『好きだろ!』
「好きじゃない!」
『好き!』
「好きじゃない!」
『…まあいいや笑。いわもっさん誘ってきなよ、住所送るから』
「…ありがと。」
『じゃ切るね、亮平が居るから♡』
「あー お幸せですねえ」
『ま、まあね笑』
「照れてんの!笑かーわいっ」
『うるさい!電話切る!』
「はいはーい」
プツッと電話が切れたあと、住所のURLが送られてきた
「ありがとう大介」
大介は俺の誇りの幼馴染だ。
「…っと、ここか…?」
軽い足で自転車を慌てて走らせ、やっとの思いでついたここは
「いわもっさん家…。緊張すんな、わら」
何緊張してんの、俺。
…よし、。
ピンポンを鳴らす
途中こわくなってピンポンダッシュしようか迷ったけど。
先輩ですからね 一応。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。