第16話

16話 魔女の国
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2023/02/20 15:03 更新
フィート
フィート
長様、呼んできました。
ネーヴェラ
ネーヴェラ
ご苦労

先程、長_こと、ネーヴ_と話した場所に、ネーヴとエヴァ、フランマ、メモリア、そしてフィートと呼ばれた少女が、集まっていた。
エルヴァージュ
エルヴァージュ
アウラが消えたって聞いたのだけれど?
ネーヴェラ
ネーヴェラ
正確に言えば、アウラが森を抜けた。フィートも私もアウラの存在を森の中に検知できない

苦虫を噛み潰したような顔でネーヴが答える。
エルヴァージュ
エルヴァージュ
……2人とも、検知出来なかった…
フランマ
フランマ
なにかまずいんですか?
エルヴァージュ
エルヴァージュ
まずいも何も、この森の霧はネーヴ、そしてフィートの偽りで国にたどり着けないようにしてるのよ
フィート
フィート
森全域に魔法を使用している私達が存在を検知出来ない。これは少なくとも森の中とその周辺にアウラが居ないということになる。集中しなければ個人を特定することは困難。だけど…
フランマ
フランマ
2人とも検知できないということは
こくり、と頷いてフィートが言葉を続ける。
フィート
フィート
ほぼ確実に、抜け出したことになる
ネーヴェラ
ネーヴェラ
やんちゃな家出少女だな、まったく…
エルヴァージュ
エルヴァージュ
幸いなのは、どこにいるか大体予想がつくことくらいね…
フランマ
フランマ
そうなんですか?エヴァさん
ネーヴェラ
ネーヴェラ
まあ行き着く先は十中八九王都だろうな
ネーヴェラの言葉に付け足すようにメモリアが話す。
メモリア
メモリア
日はまだ経っておりませんが、国1番の彼女のスピードがあれば、今頃王都手前の森辺りまでは進んでいることでしょうね
ネーヴェラ
ネーヴェラ
そこでだ、彼女を連れ戻すという仕事を、フランマに頼みたい
フランマ
フランマ
え!?僕ですか?

突然のことに素っ頓狂な声が出る。
ネーヴェラ
ネーヴェラ
あぁ、実は私たち魔女は森を離れては行けないんだ。だから、森を抜けたアウラは身に潜む魔法に呑まれているかもしれない
フランマ
フランマ
魔法に、呑まれる……
ネーヴェラ
ネーヴェラ
そう。実験で無理やり手にした力だからな、身…器が、耐えられないんだよ

どこか寂しそうに、しかし優しくネーヴェラは笑う。
フランマ
フランマ
じゃあ、アウラさんは…
ネーヴェラ
ネーヴェラ
恐らくだが7日はもつ、だからあと3日は平気なハズだ
フランマ
フランマ
でも、僕がアウラさんのところに行くまでなら間に合うかもしれませんが…
ここに帰ってくるまでの次官を考えると、到底間に合わない。遠回しにそう伝える。

しかし、帰ってきた答えは意外なものだった。
ネーヴェラ
ネーヴェラ
わかってるよ。だからこれを託そうと思ってね

そうして差し出した袋の中を覗くと、青々とした美しい葉が5枚入っている。
フランマ
フランマ
これは?
ネーヴェラ
ネーヴェラ
器を一時的に拡張させる…まぁ、薬のようなものだ。魔女が持っていたら自身がその力を吸い取ってしまうから他人に分け与えるために持ち出したりは出来ないのだが…君は人間だからね
フランマ
フランマ
なるほど…これを、アウラさんに渡して、そのまま帰ってきたらいいんですね?
ネーヴェラ
ネーヴェラ
あぁ、でも万が一、暴走して言うことを聞かない状態だったら…
フランマ
フランマ
だったら………
ネーヴェラ
ネーヴェラ
無理やり押さえつけて、葉を口に突っ込め
フランマ
フランマ
え?は!?
ネーヴェラ
ネーヴェラ
食うのが1番だからな!細かく潰せば、飲み込めんこともないだろう!

ははは!と笑うが、その目が本気だと物語っていた。
ネーヴェラ
ネーヴェラ
それと、森の出口まではフィートと共に行け
フランマ
フランマ
フィートさんと、ですか
ネーヴェラ
ネーヴェラ
森に詳しいし、こいつと共に居れば迷うこともないからな!
フィート
フィート
わかりましたが、霧は晴らしてください、最短で行くならその方が早い
フランマ
フランマ
さすがにそれは無理じゃ…
ネーヴェラ
ネーヴェラ
わかった。ま、短時間なら問題ないだろ!」
フランマ
フランマ
いいんですか……
エルヴァージュ
エルヴァージュ
これ幸いと森に入ってくるなら、私が懲らしめてやるわ
ネーヴェラ
ネーヴェラ
じゃ、そういうことだ!行ってこい!
フィート
フィート
わかりました
フランマ
フランマ
え!?もうですか!?訓練で身体が痛くて!
ネーヴェラ
ネーヴェラ
エヴァかフィートが治すよ、問題ない!
フィート
フィート
私は痛みと疲労を“幻想”にかえて、無かったことにできる
フランマ
フランマ
え!?ほんとだ痛くなくなった!?
ネーヴェラ
ネーヴェラ
よし、問題ないな!行ってこい!
フランマ
フランマ
ええええ!?!?
メモリア
メモリア
行ってらっしゃいませ
エルヴァージュ
エルヴァージュ
うちの末っ子をよろしくね

無理やり明るく盛り上げるようなネーヴの声、メモリアの心から身を案ずる声、エヴァの優しく、しかし震えた声を背に受けながら、フィートと共に扉を開いた。









いやぁ、お久しぶりです

テスト終わったっす

更新再開します

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