11月下旬 涼が告白した日の昼休み
あの日は部活のヤツらと少し仲のいいメンバーで
昼飯を食ってた
「え、涼のやつめっちゃ美味そう」
「手作り?」
涼「まぁ、そうかな」
爽「まじこいつ料理上手いの、食べたら飛ぶぞ」
涼「ハードル上げんなって、爽」
「うわ、まじかー、食ってみてぇ…」
そう言って顔を見合せたりしてるメンバー
そしてそれを笑っていた俺と爽
そんな時だった 事件が起きたのは
齋藤「華琴さんって芋で目立たないくせに
頑張ってる感あるのムカつくよな」
その言葉に俺はそのままの表情で固まった
齋藤「自慢していい子ぶってんの
ムカつくんだよ」
「あの引退試合だって___」
その時だった
気づいた時には 俺は鈍い音を立てて
齋藤を殴っていた 周りのやつは唖然と
その状態を見てた
そして唯一__
爽「落ち着けッ、涼ッ!!」
爽だけが止めてくれた
そしてその声を聞いて周りのやつも動き始めた
齋藤の怪我を心配するように
涼「お前がどんな気持ちで
それ言ってるかわかんねぇけどなッ!!」
「俺の好きなやつ…俺の大切なやつを
悪く言われるのが1番嫌いなんだよッ!!」
その後ちょっとした騒動となり先生が駆けつけ
齋藤は担架で運ばれた
そして俺は担任に生徒指導室に呼ばれた
先生「なんで殴ったんだ」
涼「…」
先生「黙ってても何も変わらないぞ」
涼「…た…」
先生「…は?」
涼「好きなやつが…ッ、悪く言われたから…」
先生「それで殴ったのか」
そう聞かれて俺は縦に首を振った
先生「そっ、かぁ…」
そういうと先生は背もたれに寄りかかった
先生「俺、お前には期待してたんだけどなぁ…」
涼「…ぇ?」
先生「お前の指定校とか成績とか色々な」
「多分見てた生徒の親には伝わるだろう」
「学校の”恥”だ、退学__」
爽「退学は言い過ぎですよ、ッ!!」
先生「…齋藤の怪我の度合いを聞いたか」
爽「い、いえ…、」
先生「腕の”骨折”」
爽「!」
涼「……」
先生「それのせいで齋藤が貰っていた
スポーツ推薦が消えたんだ」
「お前は齋藤の人生を潰したと
言っても過言じゃないんだぞ」
爽「でも、ッ、あいつにも非があります、ッ!!」
「まず人の悪口言うのは良くないですよ、ッ!?」
「暴力を振った涼も悪いかもしれないけど、ッ」
「悪口を言った齋藤もッ__」
先生「わかった、そこまで言うなら停学にしてやる」
「ただ今日から外には1歩も出るな」
「それから大学受験も”やめろ”」
涼「…は…ッ、!?」
「俺、ッ、大学でやりたいことがッ、!!」
先生「わかったなら出てけ」
そう言い先生は指導室を出ていった
その後は教室に戻ることなく屋上で放課後を
迎え体育館で告った結果がアレだ
爽「よっ、暴力者」
涼「1番気に入ってんのお前じゃないか」
爽「結果はどうだった?」
そう言いながら近くの公園に寄り滑り台の上に
登り、坂のところで座った
涼「…フラれたよ」
爽「はっ!?」
爽は余程驚いたのか滑り台から身を乗り出して
今にも落ちそうだった
涼「悪口言ってる俺とは付き合えないって」
俺はそう言いながら地面に座った
爽「お前、悪口なんて」
涼「齋藤が悪口言った時俺が固まってた」
「その時の表情が笑ってたろ?」
爽「そんなのあんまりだよ…
フラれた原因がそれだなんて」
「てか頬腫れてる…誰にやられたんだ、湊か!?」
涼「ぶっぶー」
俺はそう言い頬を触りながら
涼「正解は凛でしたー」
爽「は、凛、が…?」
涼「そー、凛」
爽「…マジか」
涼「金輪際関わるなって言われたから
爽とももう会えねぇな」
爽「…!!?」
涼「すまんな、
俺のこんなくだらないことに巻き込んで…」
爽「気にすんなよ…」
そう言いながらスマホを出し爽に見せた
涼「いつでも連絡しろ、返信してやるから」
「お前限りだけどな」
そう言いながら立ち上がり別れを告げて帰った












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。