第18話

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2025/12/31 12:56 更新
 誰もいない廃れたボロ小屋に連れてこられた。
 その恐怖は言葉に表せないようなものである。気持ち悪い笑顔で連れてこられた場所で、二人きりにならないと喋れないようなこと。そして極めつけには、俺の人形を手作りするほど俺を愛しているんだ。

 誰もいないところに連れてこられた、ということはいわゆる愛が重い系のソレをされてしまうということだろう。
 俺の脳内が激しく警鐘を鳴らす。逃げなければ、と。
あなた
っあーーーー!やっぱ用事あったんだったーーーごめんねー帰らなきゃーーー!
 そう言うと、女は不気味な笑い声をあげた。
ぶりっこ
んふふ、あなたくん今日は用事ないでしょ?♡ぶり子ぉ、知ってるんだよぉ♡あなたくんのことならなーんでも♡♡♡
 そして、意地でも逃がすまいと俺の腰を引き寄せ腕の中に閉じ込められた。
 その瞬間に、俺の背筋に悪寒が走る。これ、まずいかもしれない。
 女性らしい細い腕から力が出ているとは思えないほど、胴体がキリキリと痛めつけられる。
 どうにかしてこの場を乗り切らないと。
あなた
いやぁ、気分が乗らないというか?ほら俺って気分屋だし、ね?
ぶりっこ
確かにそうだけどぉ♡人のお願いや約束を断るような人じゃないでしょ?♡
あなた
…でもっ俺今超眠いし、きみの期待には応えられないかもな!
ぶりっこ
そぉなの?♡それならぁ、ぶり子が膝枕してあげる♡♡ほら、一緒に行こ♡♡
 何を言っても状況は変わらない。それどころか悪化している。
 ズルズルと引っ張られ、小屋の方へと向かわされていく。

 誰か、この俺を助けてくれ────!

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